一日三食が無形文化遺産に!?

|語る和食[6]|
東京(近郊)の名店をめぐりながら、食べて学ぶ本当の「和食」

おもてなし上手な店
[代官山]なかふく

「和食」が「日本の伝統的な食文化・和食」と言えるのは、下の4つの特徴が備わっているから。日本の豊かな自然の恵み"食材"、趣向を凝らした"料理"、健康的な"栄養"、食の場を覆う"もてなし"。これらをそれぞれ頭に入れていただいたなら、さあ、実際に心身共に「和食」を体験できる名店へご案内いたしましょう。

==============「和食」の4つの特徴==============

1.「もてなし」
主人からお客へのサービスだけでなく、お客の側からも主人への心配りもあることなど、食の場のふるまい全体に関わってくるのがおもてなし。器や生け花などを設え、季節感も大切にする。

2.「栄養」
動物性油脂が少なく低カロリー。生活に必要なエネルギーや栄養素が理想的なバランスで備わっている。行き過ぎた贅沢を抑制するために安土桃山時代に生まれた「一汁三菜」を基本とする。

3.「料理」
素材の味を最大限に引き出すための調理法、考え抜かれた調理器具を用いて作られた料理。特に、「和食」の要は出汁。最後の盛り付けに至るまで、日本人ならではの工夫と知恵が詰まっている。

4.「食材」
世界的に見ても、これだけ多種類の魚介類が獲れるのは貴重だという環境。また山の幸も豊か。四季折々の季節感を尊重し、それぞれの地域に根付いた新鮮な食材を料理に生かすことができる。

さりげない“おもてなし”が光る!居心地よく和やかな時間を過ごす

お客を一望できる9席のカウンターのほか、6人がけのテーブル席あり。中央に立つのが店長の廣川慎吾さん

お客様が気持ちよく過ごせるように心を尽くす。季節の食材を使った料理はもちろんのこと、"かゆいところに手が届く"おもてなしに定評があるのが、昨年の10月にオープンした「なかふく」です。寒いと感じればそっと膝掛けをかけてくれ、食べるスピードに合わせて絶妙なタイミングで料理が出てくる。色々と味わって欲しいから、要望があればお1人様には半分の量で提供してくれるなど、ちょっとした心遣いが折り重なりしみじみ嬉しくなる。それは決して押し付けがましくなく、さりげない。「店側の自己満足で終わるのではなく、心から喜んでいただきたい。お客様の機微を感じることができる。そんな誠実な店でありたいです」(店長・廣川慎吾さん)見晴らしのいいカウンターに座っていると自然と居心地が良くなり、つい根が生えてしまいそうになる店です。

下仁田葱や京人参などの「旬の蒸し野菜酒盗ソース」900円、「なかふく日替り押し寿司」(奥)は1貫200円~。カウンターにはコンセントが完備されているのが嬉しい

なかふく

住所:
東京都渋谷区鉢山町2・4
冨沢ビル1F
TEL:
03・6416・3389
営業時間:
18:00~24:00(23:30LO)日・祝定休
URL:
http://www.nakafuku.tokyo.jp/

Text:山内聖子
Photo:吉永和志

※こちらの記事は2014年1月20日発行『メトロミニッツ』No.135掲載された情報です。

更新: 2016年10月29日

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