Mamma mia! Che buono!!!

|美味しい南イタリア[4]|
南イタリアの美味しい授業 Vol.1
Italy Wine Studyーイタリアワイン学ー

「イタリアに、イタリア料理はない」ようにイタリアに"イタリアワイン"はない!?

「イタリアワインは難しい」。ある程度ワインを飲む人でも、品種の多さや、その味わいの多様さから、難解に捉えられがち。さらに南イタリア限定とくれば、頭の上に「?」が並んでしまうのでは?ここはひとつ、その道の達人に教えを乞い、新たな美味しさとの巡り合いを期待したい!イタリアの文化団体の会長であり、ワインについての著書でも知られるファブリツィオ・グラッセッリさんに、南イタリアのワインの現在を聞きました。実はとっても気軽で楽しいものだったのです。

=====南イタリアのワイン基礎知識=====

---------ワイン格付け---------

まずは、本文を読む前に知っておきたい基本の知識を確認。1963年に格付け、ワイン造りの規定が作られている。ワイン選びの際のひとつの指標として覚えておきたい。


■D.O.C.G
イタリアワインにおける最上位の格付け。その分審査も厳正で、申請前に5年間はD.O.C.に属さなければならない


■D.O.C
「D.O.C.G」の下位の格付け。工程の全てが厳しい規定に基づいていることが必要で、商工会議所の審査が行われる

■I.G.P
1992年にV.d.Tの上位種として新設。名称に生産地名を用い、その地域のブドウを最低85%使うことが義務付けられる

■V.d.T
特に申請を行わない、多くは安価なデイリーワイン。しかし、規定に縛られないため、中には質の高いものもある

---------ブドウ品種---------

紀元前2000年頃からワインが生産されていたというイタリア。長い歴史の中で数えきれないほどのブドウ品種が栽培され、その数は数百、また数千あるという人もいるほど膨大。南北の縦に長い国土のため、同じ国内でもまったく異なる気候風土が混在することも、品種の多様性に大きく関わっている。また、同じ品種を使ったワインでも、生産者により驚くほど味わいが異なる。ゆえに、以下はあくまで参考までに

南イタリアのブドウ品種、ほんの一例
アリアニコ/古代ローマ時代にギリシャから伝わった伝統ある赤ワイン用品種で、バランスの取れた酸とタンニンが特徴

■フィアーノ/200年以上前から栽培されている白ブドウ。ハチミツやナッツなどの香りがあり、ふくよかな印象を与える

■ファランギーナ/主にカンパーニャ州で栽培され、パインなどのさわやかなトロピカルフルーツの香りがある白ブドウ

■カタラット/古来からシチリアを代表する土着品種として愛される。白い花や柑橘系の果実香がフレッシュ

■ネグロ・アマーロ/黒に近いルビー色の品種で、主にプーリア州で栽培。プラムのようなほろ苦さと凝縮感がある

---------イタリアワイン学の先生---------

ファブリツィオ・グラッセッリさん
建築家として各国で活躍後に来日、約20年東京に在住。イタリアで最も古い伝統と権威を持つ文化団体「ダンテ・アリギエーリ協会」東京支部の会長を務め、同団体の設立したイタリア語学校の校長でもある。

ファブリツィオ・グラッセッリさんセレクト!南イタリアワインを知るための5本

アポッローニオ・カーサ・ヴィニコラ
コンパーニャ・ヴィニャイオーリ,IGPサレント(赤)


産地:プーリア州
品種:ネグロ・アマーロ、マルヴァジアネーラ

ピッツァやフリットなど、南イタリアらしい料理との相性が抜群。ネグロ・アマーロが主体のワインで、しっかりとしたボディと芳醇さを併せ持つ赤ワイン。パスタと合わせるならトマトソース以外がおすすめ。

問:アビコ03・5771・7223

ヴィニコラ・デル・サンニオ
ファランギーナIGT(白)


産地:カンパーニャ州
品種:ファランギーナ

イタリアのワインの中で、もっとも和食にマッチすると思われる1本。デリケートな香りと後味が、魚や野菜の味を邪魔せず受け止める。これからの暑い時期には、シンプルなグリーンサラダやパスタと合わせると最高!

問:飯田072・923・6244

サンタ・ヴェーネレ
チロ・ロッソ・クラッシコDOC(赤)

産地:カラブリア州
品種:ガリオッポ

古い歴史を持つワインのひとつで、グラッセッリさんのいちおし。リッチで熟した感じの強さがあるので、豚肉や唐辛子を使った料理などと合わせたい。赤だけでなく、「チロ」の白やロゼも完成度が高く、おすすめ。

問:アモレア03・5501・1335

ヴァディアペルティ
グレーコ・ディ・トゥーフォDOCG(白)

産地:カンパーニャ州
品種:グレコ

フルーティーな香りと心地よい酸味に加え、軽さと適度なドライ感を持ち、後味にかすかに残る苦みが食欲を引き立てる。各種パスタやチーズ、肉にも魚にも、もちろん野菜と合わせてもOKの、全方位な万能ワインです。

問:ヴィントナーズ03・5405・8368

マリーザ・クオモ
コスタ・ダマルフィ・フローレ・ビアンコ・フィオールドゥーヴァDOC(白)

産地:カンパーニャ州
品種:リッポリ、フェニーレ、ジネストラ

これぞパーフェクトなワインとグラッセッリさんが語る、女性の作り手が手がける1本。ですが、日本では今後の輸入継続の見通しが悪く希少な銘柄となってしまいそう。ワインショップやレストランで見かけたらラッキー!

Text:唐澤理恵

※こちらの記事は2014年4月20日発行『メトロミニッツ』No.138に掲載された情報です。

更新: 2016年10月28日

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