|CRAFT BEER IMPACT[4]|
個性豊かなビールを造る 一目置かれる名ブルワリー探訪。

日本では、現在、約260社がクラフトビールを造っています。中でもここでは、クラフトビールを知り始めると頻繁にその名を耳にする、個性的な名ブルワリーをご覧いただきます。日本のビール業界を牽引するフロンティア精神に満ちた、超厳選の2社です。

規制緩和の火付け役。ビール界の革命児「サンクトガーレン」(神奈川県)

代表の岩本伸久さんに関するトピックは2つあります。1つめは規制緩和。1993年、日本では小口のビール造りが許されておらず、岩本さんはサンフランシスコで醸造させたビールを逆輸入していました。それを日米メディアが産業規制の象徴として取り上げたことが法改正につながり、日本でもクラフトビール造りが可能となります。2つめは「スイーツビール」の開発。当初は邪道との批判もありましたが、神奈川産オレンジを使用した「湘南ゴールド」が数々の賞を総ナメ。2000年代に入り収束した地ビールブームを再び盛り上げました。

★サンクトガーレンの個性
①スイーツビールの親しみやすい味わい
フルーツや黒糖、バニラビーンズなどを使用した「スイーツビール」が自慢。ポップな味わいで新しいクラフトビールのファン層を獲得しています。

②どこにも負けないビール造り日本一のキャリア
規制緩和前から度数1%以下のノンアルコールビールなどを醸造。日本一の歴史を誇るクラフトビールブランドであり、その技術の高さも評判です。

③地元だけに固執しない多彩な地域の食材とのコラボ
神奈川産のオレンジだけでなく、沖縄産のパイナップルや長野産のリンゴなども素材に。地域の垣根を超えて、こだわりのビールを展開しています

サンクトガーレン
TEL:046-224-2317 住所:神奈川県厚木市金田1137-1
http://www.sanktgallenbrewery.com/

海外でも愛される大和魂がこもったビール「木内酒造」(茨城県)

江戸時代から189年も酒を造り続けてきた老舗の酒蔵です。1995年にビール造りをはじめ、18ケ月かけて「常陸野ネストビール」を開発。年々ビールの味わいは洗練され、2000年と2004年のワールドビアカップでは、「ホワイトエール」がハーブ&スパイス部門で金賞を獲得。世界にその名を知らしめます。現在では世界13カ国へビールを輸出する日本の代表的なブルワリーに。その挑戦は留まることを知らず、古代米と清酒用の酵母を使用した「レッドライス・エール」など、日本ならではのビールを醸造し、世界へ発信しています。

★木内酒造の個性
①アイディア満載の海外に向けた味わい
日本人と欧米人の味覚は異なるため、輸出を前提としたビールも特別に醸造。あえて純国産の麦&ホップを使用するなどの創意工夫も怠りません。

②誰でも醸造体験ができる日本初のマイビール工房
本格的な素材と器具を使いオリジナルビールを醸造できる体験工房を設立。体験者のアイディアが新しいクラフトビール開発の刺激にもなるそう

③創業189年の老舗ながら常に続ける新しい試み
ビール造りのために大麦を栽培。麦の裏作として蕎麦まで育て、やがて併設の飲食店「な嘉屋」にて、ビールも蕎麦も提供することになりました

木内酒造
TEL:029-298-0105 住所:茨城県那珂市鴻巣1257
http://kodawari.cc/

Photo 齋藤さだむ Text 野中ゆみ、佐藤潮

※こちらの記事は2012年7月20日発行『メトロミニッツ』No.137に掲載された情報です

更新: 2016年9月19日

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