|CRAFT BEER IMPACT[2]|
店に行った時も、きっと役に立つ ビールの基本、〝スタイル?

ビールの種類は、世界に約100種類あります。でも、本当は“種類”ではなく、“スタイル”と呼びます。ビールはクリエイティブなので、レシピ通りというより「分類すると、これとこれは同じスタイルですね」というような分け方。スタイルを知るほど、ビールはもっと楽しくなる! 

ビアスタイル用語集

日本の大手メーカーのビールのほとんどが「ピルスナー」というビアスタイル。だから、ブランドが違っても安心して「ビールだ」と思える安定感のある味のはず。しかし、クラフトビールの世界はスタイルが約100種類。だから、中にはビックリするような味わいのビールもあります。そして専門店へ行けば、どんなビール?が想像つかないメニューと出合うこともあるかもしれません。逆に、主要なスタイルを知っておくと、メニューを見るのがきっと楽しくなってきます。

【ピルスナー】 
世界で最も多く飲まれているスタイル。雑味のないシャープな味わい、ほどよい苦みがあり、喉越しのよさも抜群。原型は1842年にチェコで生まれたボヘミアン・ピルスナー。
【ドルトムンダー】 
ドイツ最大のビール生産地として知られるドルトムントのビール。ピルスナーをまねて造られている。エビスビールがこのスタイルだ。
【ボック】 
14~15世紀に北ドイツのアインベックという町で誕生。〝ヤギのキックのように強い酒?という語源で知られ、アルコール度数も7.5~13%と高め。
【エール】
イギリス、フィンランド、ベルギーなどで人気の高い上面発酵のビール。複雑な香りと深いコク、フルーティーな味わいが楽しめる。
【アルト】
アルトは〝古い?を意味する言葉。上面発酵の古典的なビールということを示している。ドイツの伝統的なビールで複雑な香味と
ホップの苦みが調和。
【ケルシュ】
ドイツのケルンで生まれたビール。アルトと同じように上面発酵かつ低温熟成で製造される。フルーティな風味とシャープな喉越しが特徴。
【ヴァイツェン】
南ドイツの伝統的な小麦のビール。ナツメグのようなスパイシーな香りと、バナナのようなフルーティな香りを併せ持つ。苦みはあまりない。
【インディアン・ペール・エール(IPA)】
イギリス生まれのイングリッシュ・ペールエールから派生したビール。大量のホップで苦みのある味わい。アルコールも高め。
【トラピスト】
トラピスト会の修道院で造られているビール。トラピストの銘柄はその多くのダークな色合いで、アルコール度数は6~10%とやや高め。
【ポーター】
ブラウンエールとペールエールを融合して開発したスタイル。ポーター=荷運び人が好んで飲んでいたことからこの名になった。苦みが強め。
【スタウト】
ローストされた大麦を使用したスタイル。ホップとは異なる香ばしい苦みが特徴。濃厚でクリーミーな味わいがあり、泡もきめ細かい。
【ランビック】
空気中の野生酵母を活用する自然発酵のビール。酸化防止のために使用する古いホップがチーズのような香り付けに。クセのある風味が特徴。
【アメリカンビール】
炭酸が利いた清涼感の強いスタイル。ビールの色は琥珀色で、見た目、味わいともにピルスナーのような雰囲気がある。
【シュバルツ】
ドイツ語で〝黒い?という意味。ミュンヘンよりやや北のクルムバッハという町で造られている黒ビール。シャープですっきりした意外な味わい。
【ヴァイス】
ドイツの白ビールのこと。伝統的に50%以上の大麦麦芽を使用した明るい色のエールタイプ。

テイストの表現集

【アイビーユー(IBU)】
苦みのレベルを示す単位のこと。苦み成分は量が増えるほど苦くなるが、モルトなど甘み成分が多くなると苦味は感じにくくなる。
【フレーバー】
ビールを口に含んだときに感じられる香りのこと。醸造用水の性質、麦芽や酵母の違い、仕込み方、熟成度などによって大きく変わる。
【アロマ】
ビールをかいだときに感じられるすべての匂いのこと。口に入れずに鼻で感じる感覚。
【ヘッド】
ヘッドグラスに注いだ時の泡のこと。泡は麦芽のたんぱく質と炭酸ガス、ホップ樹脂からできている。ビールを注ぐ時、泡を通過すると苦み成分がホップ樹脂に吸着されて、マイルドな味わいになるという。しかし、クラフトビールでは泡を立てずに注ぐことも多い。
【エステル】
酵母の代謝から生じてくる香気物質のこと。バナナ、ベリーなどのフルーティな香りが特徴だ。上面発酵のスタイルでよく生成されている。
【ボディー】
味わいのコクのこと。味の厚み、濃淡、豊かさ、幅、膨らみなどを表現する。

THE MANY COLORS OF BEER

ビールの液色のヒミツは、麦芽にあり!

ビールには様々液色があります。なぜこんな違いが生まれるのかと言うと、原料として使用するモルト(麦芽)に原因があります。モルトとは、発芽した麦を乾燥させたもの。ビール造りの基本とされる色の薄いモルトは、ペールモルトと言われており、80℃くらいの温度で大麦を乾燥させたものです。その温度を90℃、100℃と高めていくとモルトの色はだんだんと深くなり、カラメルモルト、チョコレートモルトなどに仕上がり、香りも苦みも変わっていきます。ちなみに、ビールや麦芽の色度数は、SRMという単位。SRMの数値が高くなるほど、より色合いは深くなります。

※こちらの記事は2012年7月20日発行『メトロミニッツ』No.137に掲載された情報です

更新: 2016年9月19日

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