小粋で優雅なプラチナタイムへスイッチする

|21時からのファインダイニング[2]|
【龍吟】RYUGIN[六本木] 日本料理

【龍吟】RYUGIN[六本木] 日本料理

a la carte■
《HOUR》21:00~22:30LO

通常23,100円のコースのみ
予算目安:7,000円~(例)前菜+メイン+お酒1杯




=夜のお楽しみ=
★アラカルトの時間帯の予約は、当日の11:30~受付。受付開始と同時に電話を。チャンスは毎日やってくる!

★予約なしでテイクアウトできる「龍吟カレー」や「六本木プリン」なども用意。入れなくても“家龍吟”!

★アラカルトはシェアもOK、前菜からデザートまで充実のラインナップ。グラスワインも10種前後が揃う。

憧れのあの店が今宵のダイニング!「大根めし」が誘う日本料理最前線へ

写真右:2013年版「大根めし」3,150円(土鍋1台分)。醤油ベースのあんかけでいただく。大根のみずみずしさや滋味を存分に味わえる一品。ドラマ「おしん」で話題になった料理を、ここで食べるという意外性も楽しい。左上段が2003年版。見た目もシンプルに進化しているのが分かる写真中:一本芯が通った強さと柔軟さを合わせ持つ山本シェフ。実は超が付く猛禽類好き。というわけで、ウェイティングルームには猛禽類のスタッフが待機。会えたらラッキー?

ミシュランガイド3ツ星の超人気店であり、〝世界のベストレストラン50?では第22位、アジア圏における第2位に選出…。「龍吟」を形容するきらびやかな言葉は数知れず。

しかし、日本を代表する店であるこちらで、21時以降アラカルト提供があることは、あまり知られていない事実です。「六本木は遅い時間も人が多いけれど、さすがにコースはヘビーな時間帯。寒い日に温かい雑炊をさっと食べて帰れるような店が欲しいと思って」。

若くしてトップシェフの仲間入りを果たした山本征治シェフに理由を聞くと、至極シンプルな答えが返ってきました。「アラカルト1、2品と、お酒を少々。そんな使い方が気軽でいいじゃないですか」。

通常は2万3100円のコース一本ですが、アラカルトには1000円台の前菜も。リーズナブルだと驚きますが、「コースもアラカルトも、基本は同じ考え方をしています。〝ことわり(理)をはかる(料)?と書いて〝料理?。道理にかなうものをつくるのが自分の仕事。

そして料理の前では、みな平等であるべきです」。つまり「美味しいものが食べたい」という気持ちさえあれば、誰でも温かく迎えてくれる場所、それが「龍吟」なのです。10年前の開店以降、シーンの最前線を走ってきた山本シェフ。料理への情熱は変わりませんが、アプローチは大きく変化したとか。

「以前は自分が何を生み出せるのか追究していましたが、今は、自分が生んだものが人を幸せにできているかを一番に考えます」。年月を重ねるにつれ、自店の評価より、日本料理のよさを再発見してほしいという気持ちが大きくなったそう。その変化が如実に現れた料理が、アラカルトで提供される「大根めし」。元々まかない用の料理で、2003年当初は、数種類の野菜と出汁を炊き合わせた一品でした。

2013年の復刻版は、「大根めしの〝心?を伝えたくて」作ったもの。大根と白米のみを若干量の塩で炊き、葉の炒めを栽せた潔い料理です。「本来貧しい食べ物である大根めしですが、よい大根はアクが出ず、米がしっかり旨味を受け止めてくれる。大根そのものが出汁となり、他の食材をそぎ落とすことで深い味わいが生まれます」。

自然界が作ってくれた最上のものを、いかにうまく取り出し皿に表現するか。それこそが日本料理の精神性、そして自分の役割だと語る山本シェフ。伝統的な手法に加え、世界でも最先端の調理法を積極的に採用することでも知られますが、日々閉店後の厨房で、寝る間を惜しんで食材に接するという姿勢からは、まさに心血を注いで日本料理と向き合う気迫が感じられます。

今や海外での評価も高く、各国の料理学会の招待が引きも切らない状態。ここは日本料理の真髄を究めた、日本人である私たちこそが行くべき店といえるでしょう。21時、小腹を空かせた人々のため、こっそり敷居を下げる「龍吟」。ここで1日の幕引きができるなんて、思わず「夜よ、ありがとう!」そう叫びたくなってしまいそう。

龍吟RYUGIN

龍吟

住所:
東京都港区六本木7-17-24
eisu bldg. 1F
TEL:
03-3423-8006
営業時間:
8:00~翌1:00(L.O.21:30) 日曜営業 定休日=主に日曜日、祝祭日。尚、休日を変更している月もあります。 詳しくはホームページにてご確認下さい。
URL:
http://www.nihonryori-ryugin.com

Text:唐澤理恵
Photo:長野陽一

※こちらの記事は2013年12月20日発行『メトロミニッツ』No.133掲載された情報です。

更新: 2016年9月11日

この記事が気に入ったら
「シェア」しよう

最後までお読みいただき、ありがとうございます

pagetop