#10 真夏のじゃがいも読本

スウェーデン
デンマーク

世界一のじゃがいも大国は何処だ!?
WORLD JAGAIMO JOURNEY

Photo:花村謙太朗、近藤信也、富澤 元、柳 大輔 
Text:立石 郁、佐藤太志、浅井直子

スウェーデン

国土:約45万㎢
人口:約988万人
農林水産業:農業は、気象条件等から北部や内陸部で
は酪農、中部地域では穀物、南部地域では集約的な畑
作と養豚が盛ん。林業も盛んで、森林面積はEU最大
じゃがいも生産量:806,100t(世界49位)
1人あたり年間じゃがいも消費量:58.36kg(世界38位)

スウェーデンのじゃがいも料理

北欧じゃがいも文化のパイオニアスウェーデンの昔ながらのご馳走
北欧におけるじゃがいも栽培の歴史は、実はスウェーデンがもたらしたもの。1756年~63年の七年戦争の際に兵士たちがスウェーデンに持ち帰り、これが北欧の風土と合ったため、瞬く間に北欧での主食となる程にまで広がったと言われています。「国土の半分以上が小麦栽培の北限を超えていて、小麦がほとんど栽培されなかった。そういう土地だからこそ、これだけ豊かなじゃがいも料理のバリエーションがあるんでしょうね」と、北欧レストラン「アルトゴット」のオーナーシェフ・矢口さんは語ります。そんなスウェーデンの代表的なじゃがいも料理としてお店で提供しているのが『ヤンソンス・フレステルセ』。「『ヤンソンさんの誘惑』という名前のこの料理は、大きな鍋に入れてお家のストーブの上に置いて1時間ほど煮込む、シンプルで気取らない北欧の家庭料理です」。

写真左/ヤンソンス・フレステルセ 1,500円
刻んだじゃがいもと玉ねぎ、スウェーデンのアンチョビをオールスパイスやクリームなどで味付け。じっくり火を入れればスパイスの香りが鍋一杯に。

アルトゴット
☎0422・21・2338
東京都吉祥寺本町2・28・1 シバタビル2F
11:30-14:00LO、18:00-21:30LO 月定

デンマーク

国土:約4.3万㎢
人口:約570万人
農林水産業:主要農産物は、豚肉、生乳(牛)、小麦、大
麦、てん菜、じゃがいも。特に、豚肉の輸出額はドイツ、
米国に次ぐ世界第3位
じゃがいも生産量:1,646,300t(世界37位)
1人あたり年間じゃがいも消費量:59.72kg(世界35位)

デンマークのじゃがいも料理

写真左/じゃがいもとラディッシュのオープンサンドセット 1,500円
オープンサンド2種のほか、白パンにチョコレート、ライ麦のポーリッジなどがワンプレートに。

ワールド・ブレックファスト・オールデイ
☎03・3401・0815
東京都渋谷区神宮前3・1・23
7:30~20:00 無休

デンマークの朝食の定番はじゃがいものオープンサンド

スウェーデンと海を挟んでお向かいのデンマークでも、じゃがいもはスーパーにキロ単位で売られていて、毎日食卓に並ぶポピュラーな食材です。例えば昨晩食べたじゃがいもの残りを翌朝、ちゃちゃっとアレンジしていただく。そんなデンマークの朝食が、「ワールド・ブレックファスト・オールデイ」で7月と8月に楽しめます。デンマークの人は、スモーブローと呼ばれるオープンサンドが大好き。たっぷりとバターを塗ったライ麦パンに、パンが見えなくなるぐらいたくさんの具を載せて食べます。中でも、ラディッシュとじゃがいもの組み合わせは大定番。代表の木村さんが「デンマーク本国では、切手の絵柄にもなるほどメジャーな組み合わせですよ」と話すぐらいだから、デンマークの欠かせない食文化としてじゃがいもが根付いている様子がよくわかります。

北欧じゃがいも最新事情

デンマークの若者世代で進む〝じゃがいも離れ〞
日本人の若者の〝米離れ〞が進んでいるように、じつはデンマークの若者の間で〝じゃがいも離れ〞が進んでいるという。ある調査によると19歳~34歳の世代は1日平均で50グラムのじゃがいもを食べるが、これは55歳~64歳の約半分の量。その代わりに食べているのが、パスタ。じゃがいもは皮をむくのが面倒、というのが1つの理由だとか。

※こちらの記事は2016年8月20日発行
『メトロミニッツ』No.165掲載された情報です。

更新: 2018年6月12日

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