COFFEE AND TOKYO # 2

TOKYO COFFEE SANPO
日本橋
"まだ知らない日本橋"

Text:米田祐記 Illust:水谷慶大

普段あまり行く機会がない街のコーヒー店へ行ってみよう。そして1杯のコーヒーを片手に、例えば音楽やラジオなど聴きながら知らない東京の街を散歩してみよう、と提案する本特集。そんな“東京コーヒー散歩”のため、J-WAVEナビゲーターのサッシャさん、寺岡歩美さんと訪れた街は日本橋です。お店は「mighty steps coffee stop」。

with music
ブラ―/コーヒー&TV 1999年にリリースされた、ブラ―のシングル。牛乳パックが、ブラ―のギタリスト、グレアム・コクソンを探して奔走するミュージックビデオはNMEアワード、チャンネル4・グレイテストビデオなどを受賞。
セルジュ・ゲーンズブール/Couleur café
フレンチポップの中心人物、セルジュ・ゲーンズブールがアフリカ音楽に影響を受け作ったという1964年のナンバー。題は「コーヒー色」という意味。

NAVIGATOR

NAVIGATOR=SASCHA
ラジオDJ、タレント、スポーツアナウンサー、ナレーター、MC。ドイツ・フランクフルト出身。キャリアのスタートは1999年で、J-WAVEでは2001年よりナビゲーターを務める。明るく気取らないトークが人気で、さりげないダジャレも得意http://sascha348.com


AYUMI TERAOKA
「sugar me」の名で音楽活動中。4月からJ-WAVE『STEP ONE』でラジオに初めてレギュラー出演している。「聴いてくれる人みんなに楽しんでほしいと思う気持ちは、音楽もラジオも同じ。でも、やってる私が一番楽しんでたりしますが」
http://www.sugar-me.com

SASCHA
ラジオDJ、タレント、スポーツアナウンサー、ナレーター、MC。ドイツ・フランクフルト出身。キャリアのスタートは1 9 9 9年で、J-WAVEでは2001年よりナビゲーターを務める。明るく気取らないトークが人気で、さりげないダジャレも得意。
http://sascha348.com

日本橋コーヒー散歩をはじめる第1歩は、 小さな路地裏のお店から。

今から約3年前、メトロミニッツ編集部が行きつけのバルのオーナーが、気づけばバリスタになってコーヒー店を始めていた…。その店が「Mighty steps coffee stop」。日本橋のコーヒー散歩はこの店からスタートします!

初めてこの店を訪れた時は少し驚きました。「日本橋三越」や「コレド室町」といったビルが立ち並ぶ日本橋本町の、決して偶然前を通りかかるなどありえない小さな路地裏という立地も去ることながら、急に店を始めた割にコーヒーが美味しかったから。「いえ、“急に”ではなくちゃんと渋谷のカフェにコーヒーを教えてもらいに行きました。あとはいろいろ飲み歩いて、自分がどんな味が好きなのか探していきました。今も日々、豆のこと、淹れ方のこと、コーヒーが体に与える作用などを勉強しています」。そんなオーナーの石井康雄さんいわく、「いくら追求しても、コーヒーにはゴールがないのが面白い」と。Mighty steps coffeestopで扱うコーヒーは、基本的にすべて味わいや香りなど豆の個性がしっかり楽しめる浅煎り。また、フランスのオーガニックアイスクリームなどフードも人気で、約3年で週末には行列ができるほどの店に成長しました。では、ここでJ-WAVEのお2人に質問です。日本橋、路地裏、コーヒー、アイス…、この店で流したい曲とは?「 まったりとした空気感が良い、ブラーの『コーヒー&TV』かな。牛乳パック君が登場するPVがかわいいんだよね。でも、古い(1999年)?」(サッシャさん)。「私はもっと古いの。ゲーンズブール『Couleur café』※(1964年)。選んだ理由ですか?『 コーヒー』という言葉につられたのかも!」(寺岡歩美さん)。クーラーカフェ(仏)とは、日本語で「コーヒー色」のこと。ちなみに、ゲーンズブールは「私はすべてに成功したが、人生に失敗した」という言葉を残しましたが、「Mighty stepscoffee stop」とは「最強になっていくために1歩ずつ上っていこうよ」という造語、サッシャさんと寺岡歩美さんの『STEP ONE』は「今日をはじめる第1歩」という情報番組。たくさん成功を重ねるより、勉強も楽しい時間も良い経験も、毎日1歩ずつの積み重ねが人生を豊かにする。…そんなことに思いを馳せながら、コーヒー片手に店を後にしたのでした。

[Mighty steps coffee stop]
(マイティ ステップス コーヒー ストップ)

Tel 03・6262・1988
東京都中央区日本橋本町4・3・14
11:00~22:00(土・日・祝 10:00~19:00)
※平日19:00~はバータイム。無休。
コーヒーは常時2~3種類用意(450円)。アイスクリームは4種類、マスカルポーネ、塩キャラメル、ピスタチオ、フランボワーズ(シングル450円、ダブル800円)

tokyo coffee sanpo 日本橋

─ Trial course ─
①Mighty steps coffee stop


START!
では、コーヒー片手に街を歩いてみましょう! まず散歩したのは、住所に“日本橋”が付くエリア。日本橋室町や、日本橋人形町、東日本橋など実は結構たくさんあります。ゆえに探索しがいがあるってもの!

②福徳神社・福徳の森

日本橋の歴史を感じる憩いの空間
まずはコレド室町の裏手にある「福徳神社」と、神社に隣接する形で昨年誕生した「福徳の森」へ。気軽に参詣するもよし、四季を感じられる緑豊かな広場でのんびりするもよし、正に都会のパワースポットです。夜になると点灯されるライトアップも必見。
東京都中央区日本橋室町2・5・10

③サンドウィッチパーラー
まつむら(人形町)

ご近所さんの朝・昼の定番優しいサンドイッチを
年季の入った店構えに、つい吸い込まれるこちらの創業は1921年。豊富にパンとサンドイッチが並ぶ店内にはイートインスペースもあり、朝昼は近隣のサラリーマンや住人たちでにぎわいます。「材料は長年つきあいのある信頼できる業者からしか仕入れません」と4代目の松村さんが言うサンドイッチは、初めてでもどこか懐かしい味わい。

④OZO BAGEL(水天宮前)

もっちり食感がたまらない
NY仕込みのベーグル専門店
本場NYの有名店「Ess-a-Bagel」で修業した田口玲子さんが2014年にオープンしたハードベーグル専門店。国産小麦と天然酵母(バター、卵、砂糖不使用)のずっしりした種類豊富なべーグルを、こちらも多種多様な自家製スプレッド(クリームチーズ)と自由に組み合わせられるのがうれしい。しっかり食べたい時は黒板に書かれたサンドイッチを選ぶのも◎。コーヒーとの相性は言わずもがなです。

⑤TOKY(東日本橋)

鉢からデザイン提案する植物と園芸雑貨専門店
「“特別な植物には特別な鉢が必要”という思いから全国の作家さんとコラボしてハンドメイドポットの制作販売を開始しました」と言うのは多肉植物と園芸雑貨を中心に扱うこちらのオーナー・藤原さん。デザイナーも務める一面を活かし、植物とハンドメイドポットを組み合わせた『ポットプランツ』を生み出しました。元々はウェブショップのみでしたが、月2回だけ実店舗もオープンするように。次回は5月3、4日オープンの予定。

日本橋を散歩してみて

まだまだ知らないことだらけだった、日本橋
編集部があるオフィスは隣駅の京橋。なので日本橋のこと、よく知っているつもりでした。「三井本館」などの西洋式の建築が残り、「コレド室町」などの新しい施設も並ぶ華やかな目抜き通りもあれば、江戸時代から続く商店や、下町風情を残す町並みもあり、新旧がうまく共存する街。ざっと日本橋のイメージはこんな感じではないでしょうか。でもなんとなく、よそ者は腰を落ち着けにくい、敷居の高さのようなものを感じていたのも正直なところ。そんな中、まず訪れた「Mighty steps coffee stop」は、エントランスからして開放的で、店員さんもコーヒーを作りながら道行く人に「こんにちは!」と挨拶したり。OZO BAGELの田口さんにここに店を構えた理由を聞けば「住み始めたら、いい人ばかりで愛着が湧いたから」。ここに住んでいる人もたくさんいて、交流もちゃんとあるんだな、と失礼ながら感心したり。よそ者も、ちゃんと街に溶け込める懐の深さがある。そんな日本橋が持つ一面を、歩いてみて気づかされました。

※こちらの記事は、
2017年3月20日発行『メトロミニッツ』No.174に掲載された情報です。

更新: 2017年12月15日

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