いま・ここにある「食」の話 #14

これからの家庭料理を
味わい、考える店へ①
永田町「tiny peace kitchen」

Photo 野呂美帆 Text 河島まりあ

「海外の家庭料理は、例えばフランスならフランス料理が出てきます。でも日本の食卓には、カレーも、スパゲッティも、麻婆豆腐だって出てくる。これは世界的に珍しいことです」元麻布「かんだ」の主人、神田裕行さんもそう仰るほど、多様な日本の家庭料理。
様々な食文化を取り入れて進化してきた日本の家庭料理は、これからどうなっていくのでしょう? こちらのお店で愛情のこもった料理を食べながら、考えてみませんか?

いつでも定食が食べられる 働く大人のオアシス的存在

写真はスタッフの皆さん。「忙しく働く人にとっての保健室の先生のような存在でありたいんです」(荒井さん)

今年2月にオープンしたばかりのこちらは、朝はおにぎり、11時半から夜の10時までは定食が食べられる家庭料理カフェ。「営業の仕事をしていた時に、どんな時間でも家庭的な定食が食べられたらいいな、と思っていました。それでこのスタイルにしたんです」と語ってくれたのは、お店の中心的な存在で、発起人でもある荒井智子さん。さらに外食への疲れも感じていたことから、家族に食べてほしい“家庭料理”がテーマになったそう。

「メニューは定食とカレーの2つですが、毎日来ても飽きないように日替わりで、メインの肉と魚はほぼ交互にしています。また、メインが1カ月でかぶることはありません。家庭料理とはいえお店として提供するので、家で食べれそうで食べられない、でも奇をてらわないものにしているんですよ」(荒井さん)。

その想いが伝わり、お客さんはリピーターが多く、中には毎日通う人もいるほど。また、家でも家庭料理をもっと楽しんでほしいと、お店のホームページでレシピの紹介も行っており、まだ数は多くないですがこれから更新されていく予定なんだとか。1軒のカフェからそれぞれの家庭へ、家庭料理の逆輸入時代がここから始まるのかもしれません。

写真左/定食1,000円。野菜が主役の副菜も日替わり 写真右/カレー定食1,000円もファンが多い一品。こちらにも野菜メインの副菜が3種類と味噌汁が付く

店内の様子。WiFi、コンセント完備で仕事をしてもOK

荒井さんにとっての家庭料理とは…

これからは外食でも食べたいというニーズが増えるはず

tiny peace kitchen
タイニー ピース キッチン

TEL 03・6869・5757
東京都千代田区平河町2・5・3Nagatacho GRID 1F
営業時間 8:45~22:00 土日祝定休

※こちらの記事は2017年7月20日発行『メトロミニッツ』No.177に掲載された情報です。

更新: 2017年10月14日

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