今夜も“月”が楽しみになる
PEACE FULL MOON(ピースフルムーン)[2]

[お月さま学]
もっと月を身近に感じるための、基本プロフィール。

そもそも、月がどんな天体かご存知でしたか?基本のプロフィールを知れば、月を意識する暮らしの良さが、もっと信憑性を増すはず。知れば知るほど神秘的、魅力的な月のヒミツ、ご一読あれ!

今夜も“月”が楽しみになる「PEACE FULL MOON」

「peaceFullmoon」とは?
2011年9月から始まった活動。“満月の日”を地球や人々にとって特別な日と捉え、下の3つの約束を掲げています。満月の日には空を見上げ、地球の営みに感謝し、争わず、分かち合うこと。そして、大切な人たちと心豊かな時間を過ごすことをご提案。そんなふうにpeaceFullmoonという言葉に、毎月、満月の日は世界中の人々のもとに平和な夜が訪れてほしいというメッセージを込めています。

peaceFullmoon“3つの約束”
一、満月の日は、大切な人と心豊かに過ごすこと。
一、満月の日は、怒らず、争わず、許しあうこと。
一、満月の日は、万物の営みに感謝をすること。

写真:山内悠 Yu Yamauchi

写真の場所は、動物も植物もほとんど存在しないという、地上3,000mの富士山の7合目。撮影した写真家・山内悠さんは、7合目の山小屋で働きながら、約600日間にわたって、地球と宇宙の境界線である雲平線(うんぺいせん)に日が昇るまでの“夜明け”を撮り続けた。そんな中で撮影した、数少ない満月の写真。出典は、2010年に刊行された写真集『夜明け』(赤々舎・刊)より。

【お月さまのプロフィール】

【月の満ち欠け図】

●誕生
最も有力なのは「巨大衝突説(ジャイアント・インパクト)」。約45億年前、地球に衝突した巨大の天体の破片が月になったと言われています。

●大きさ
表面積は、アフリカ大陸とオーストラリア大陸を合わせた面積よりも少し小さいほどで、直径は、約3,476km。地球の約4分の1ほどの大きさです。

●地球との距離
月の軌道は楕円なので、その時々で距離の誤差が生まれるのですが、平均すると約38万km。しかし、1年に3.8cmずつ地球から遠ざかっています。

●公転と自転
月は、自転周期も、地球の周囲を1周する公転周期も、同じく約27.3日。そのため、地球から月の裏側が見えることはなく、いつも同じ面が見えています。

●見かけの大きさ
太陽の大きさは月の約400倍。しかし、月と地球の距離が太陽と地球の距離の400分の1なので、地球では太陽と月の大きさが同じに見えるのです。

●月の潮汐力
月と太陽の引力によって引き起こされる潮の満ち干。カナダのファンディ湾は4階建てビル分の、日本の有明海は最大6mの干満差があるそうです。

びっくりするぐらい、みんな月に影響されています。

月の影響は、意外や意外。こんなところにまで及んでいる(のかもしれない)のです。何せ科学的には証明されていないので、ハッキリしたことは言えませんが、限りなく本当の話であることは間違いないみたい。そんな“月の不思議な話”を10連発でお届け!

人間の1日は、月と同じ25時間!?

ドイツの生理学者ユルゲン・アショフは、1960年代、人間の体内リズムが24時間ではなく25時間だと発表しています(月の一日の平均24.8時間とほぼ同じ!)。

バイオリンの名器「ストラディヴァリウス」は、新月の晩に伐採された木で作られている!

オーストリアのエルヴィン・トーマ氏が提唱する「新月伐採」では、冬至に近い新月期に伐採した木が、良材になるとされています。伐採後に長期乾燥するなどのケアが必要ですが「燃えにくい」「虫がつきにくい」「カビに強い」「曲がりにくい」などの理由で、長持ちするのだそう。日本でも新月伐採を実践している業者もあります。ちなみに、17〜18世紀に活躍した弦楽器職人・ストラディヴァリによる、バイオリンの名器「ストラディヴァリウス」にも、この新月の木が使われていたそう!

満月か、新月直後の晩にだけ産卵するイワシがいるらしい。

アメリカの精神科医アーノルド・リーバー氏の著書『月の魔力』によれば、魚の産卵サイクルにも月の満ち欠けリズムとの関係が見られるとか。カリフォルニア沿岸に生息するトウゴロウイワシは、満月か新月直後の晩にだけ産卵するのです。ちなみに、世界最大の珊瑚礁グレートバリアリーフの珊瑚も満月の光を察知し、いっせいに産卵するということが発見されています。

人にも満潮・干潮がある!?

前述したアーノルド・リーバー氏は、同著で「バイオタイド理論」を提唱したことでも有名です。バイオタイド理論とは、月の影響を受け、体内でも満ち引きが起こっているという仮説。地球の表面も、人間の身体の構造も同じく80%が水分。なので、体内で潮の満ち引きが起きても不思議はない、というのがリーバー氏の主張です。

交通事故にも、満ち欠けが関係!?

元兵庫県警の黒木月光氏が在職時に行なった調査・分析によれば、上弦と下弦の時期はうっかり型の人身事故が約15%、新月と満月の時期は暴走型の死亡事故が、他の期間と比べて約20%多いことが判明したのだとか。さらに、アメリカでは、殺人事件や放火事件の発生件数がピークになるのは満月の日だという統計結果も。事故に殺人事件…。一見、関係がないようですが、満月の日に人間の出血量が増える、神経が活発化するなどの説もあり、あながちデタラメではなさそうです。

月が満ちていく間に成長し、満月の直後に姿を消すキノコ!?

医学博士アンドルー・ワイル氏の著書『太陽と月の結婚』によれば、月が満ちていく間に成長し、満月の直後に姿を消すという世にも不思議なキノコが存在するらしい…。通称サン・イシドロと呼ばれ、強烈な幻覚体験を誘発させるキノコなんだとか。ただし、ワイル博士も、実際にお目にかかったことはないとのこと。存在の真偽が気になるところです。

ハマグリの成長は、月の満ち欠けと同じリズム!?

「月が死んでしまうと万物は死ぬ」と主張する、紀元前2世紀頃の中国の書物『淮南子(えなんじ)』。同著には、ハマグリの肉が、新月になると痩せ、満月になると太るといった具体的な記録が残っているといいます。さらに同書には、蟹や真珠、亀の成長も月の満ち欠けと関係しているという内容も。また、海洋生物学者のフランク・ブラウン氏も、牡蠣が満潮には餌をとるために殻を開き、干潮には殻を閉じる習性があると発表しています。

満月の時期は”実”に、新月の時期は”根”に栄養がゆき渡る!?

日本では古くから「球根は闇夜(新月)に、穀物は月夜(満月)に」と言われており、作物の生育にも月の満ち欠けが関係していると考えられてきました。1872年(明治5年)より太陽暦が採用されている現代でも、農業において月のリズムを用いている農家は意外と多く、野菜の味が良くなるだけでなく、害虫や病気駆除に費やす労力が減ったという驚きの声も!その理由は、野菜の害虫の中には、満月の晩に産卵するものも多く、それが孵化して間もない頃に農薬を使うと、少しの農薬で害虫を駆除でき、効果的だからだそうです。

胎児も月の影響を受けている!?

志賀勝氏は『人は月に生かされている』で、海水と同じ構成を持つ羊水にも月の力が影響している可能性が高いと詳述。赤ちゃんもお腹の中で満干を感じているのかも!?

人が出産するのは、新月の1日前と満月の3日後?

数学者・藤原正彦氏の研究「日本の出産と月のリズムの関係」によれば、出産は新月の1日前と満月の3日後がピークを迎えるといいます。しかも、出産に対する月の影響は赤道に近づくほど顕著になり、北に行くにつれ減少するとのこと。しかし、アメリカでは、満月の直後が出産のピークとの結果も報告されています。月経や出産に、月が関係しているであろうことは世界的に認識されているものの、傾向には地域差があるようです。

Photo 山内悠 Text 岸野愛(STUDIO MAGIC)

※こちらの記事は2013年5月20日発行『メトロミニッツ』No.127に掲載された情報です。

更新: 2017年5月11日

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