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|WASHOKU GOOD NEWS[18]|

国内外で和食・和食材のイベントが盛り上がっています

2015年開催されたミラノ万博・日本館の盛況も記憶に新しいところですが、和食をテーマにしたイベントが各国で催され、和食のよさを伝える機会を広げています。また、国内では、100年先を見据えた老舗の次世代による動きも見逃せません。

国内では、和食を未来に受け継ぐための団体が数多く発足し、近年その活動が目立つようになりました。そして海外では、和食の料理人、日本の食材が大躍進を遂げ、和食文化を世界に発信し続けています。そんな和食にまつわるグッドニュースや明るいトレンドを厳選してご紹介します。

【スペイン】和食に触れる絶好の機会「ジャパン・レストランウィーク」

2010年から毎年5月と10月の2回にわたって、マドリードとバルセロナで開催されている「ジャパン・レストランウィーク」。日本料理レストラン約30店が参加し、期間限定メニューが通常よりお得な15~25ユーロで提供され高級なイメージのある和食店の入門編として賑わいました。

【台湾】使うのは台湾野菜のみ感謝の形を懐石に

2015年6月、神谷町「精進料理 醍醐」4代目野村祐介さんが企画したのは、東日本大震災復興支援に尽力してくれた台湾へのお礼として、台湾野菜のみを使って懐石を作るというイベント。初の試みで苦労しつつも、元台北市長を始め参加者たちからは絶賛の声が上がり、日台の架け橋となりました。

【イタリア】路面電車「Sushi Tram」がミラノの街を走る!

寿司屋風のラッピングがひと際目を引く「Sushi Tram(寿司トラム)」が、ミラノ万博開催時に出現。イタリア人にも身近になった「SUSHI」を職人が握り、ミラノで一番古いトラムの車内で食すとあって、クールなミラネーゼにとってもエンターテイメント性が高いイベントとなりました。

【イタリア】日本食を幅広くアピールしたジャパンサローネ

撮影:山本基

ミラノ万博の第2の拠点として、2015年6月25日~7月13日まで開催された「ジャパンサローネ」では、出汁のセミナーや、和菓子教室の開催、焼きそばやとんかつから「オテル・ドゥ・ミクニ」の三國清三シェフが手がけるオムライスまで日本食の試食提供もあり、約3万人の来場者を集めました。

【日本】手作りの伝統食材を未来へ100年先に向けて動く食ユニット「HANDRED」

左から、1688年創業「堀河屋野村」野村圭佑さん、1622年「宮坂醸造」宮坂勝彦さん、1850年頃創業「白扇酒造」加藤祐基さん、1865年創業「鈴廣かまぼこ」鈴木結美子さん、1893年創業「飯尾醸造」飯尾彰浩さん、1863年創業「丸八製茶場」丸谷誠慶さん。

醤油や味噌、米酢、みりん、日本酒、加賀棒茶、かまぼこ。昔ながらの伝統的な製法を受け継ぐ老舗の造り手6人が集まったユニット「HANDRED(ハンドレッド)」。名前の由来は、100年先のことも見据えて活動するという思いを「HUNDRED」に込め、そこに手造りの「HAND」と、絶滅危惧種を意味する「RED」をかけています。「100年先に向けて日本の食文化を伝えようと、同じ意志を抱いた仲間たちが集まりました」と語る堀河屋野村の野村圭佑さん。2014年の結成以来、平均年齢34歳という若いユニットらしくさっそく行動開始。手巻き寿司を楽しみながら6社の食材が体験できるイベントを都内オーガニックレストランにて、すでに2回開催。今年2月には、新宿伊勢丹の地下食品売り場にて、6社お互いの食材や「HANDRED」がリスペクトする食のお店とコラボレーション。まるでセッションするかのように催事全体で新たなおいしさを生み出し、すべて無添加で販売するという画期的なイベントを1週間催しました。「今後もイベントは続けますが、今温めているのは、日本の食のREDLIST作りです。知られざる素晴らしい食の造り手が日本中にいることを伝えていく活動もする予定です」と、飯尾醸造の飯尾彰浩さん。自分たちだけでなく、みんなで日本の食の世界を良くしていきたい。高い志を持つクリエイティブなユニットのイベントは、この先も要注目です。

左から、1688年創業「堀河屋野村」、1622年「宮坂醸造」、1850年頃創業「白扇酒造」、1865年創業「鈴廣かまぼこ」、1893年創業「飯尾醸造」、1863年創業「丸八製茶場」。

Text:長谷川ゆか、勅使河原加奈子、池田匡克、浅井直子
※こちらの記事は2016年2月20日発行『メトロミニッツ』No.160掲載された情報です。

更新: 2017年3月27日

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