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|WASHOKU GOOD NEWS[22]|
国内外のムーブメントをお届け

EUでの和牛輸入が解禁になったのは、2014年6月のこと。元々、EU域内では「WAGYU」や「KOBE」と称する豪州産やチリ産の高級牛肉が販売されていたため、それらと本物の和牛の違いを説明し、和牛の美味しさをアピールするイベントを日本政府や和牛の関連機関が、各地で行ってきました。その結果、そして、ミラノ万博でのアピールも追い風となり、今和牛は大人気となっています。今回は、EUの牛肉消費量の約2分の1を占める、イギリス、フランス、イタリア、3カ国の和牛事情をお聞きました。

国内では、和食を未来に受け継ぐための団体が数多く発足し、近年その活動が目立つようになりました。そして海外では、和食の料理人、日本の食材が大躍進を遂げ、和食文化を世界に発信し続けています。そんな和食にまつわるグッドニュースや明るいトレンドを厳選してご紹介します。

2014年6月解禁!EUの和牛事情

【イギリス】

2015年11月、世界に向けて和牛のプロモーションを展開してきたJA全農が、欧州初の直営和食店「TOKIMEITE(ときめいて)」をロンドンにオープンさせ大きな話題となっています。メニューを監修するのは、日本料理界の大御所、村田吉弘氏。醤油焼きステーキや冷しゃぶなど、上州和牛をふんだんに使ったメニューが並びます。特に村田氏特製のエッグトリュフソースでいただく和牛すき焼きは店の一番人気だそうです。

【フランス】

一流のシェフやグルメな人々が集まるパリでは、近江牛、神戸牛など、日本の各産地からの和牛プロモーションが続いています。2015年11月には飛騨牛がEUデビュー。それにともない、パリでもイベントが開催され、人気グロッサリーショップ「ダ・ローザ」では、フードクリエーターsajiによる升を使った飛騨牛弁当(29ユーロ)が話題を呼びました。

【イタリア】

2015年の万博を機に様々な日本食材がイタリアでも手に入るようになりましたが、その筆頭が和牛。ビステッカやタリアータといった繊維がしっかりとした食感が珍重されてきたイタリアでも和牛は瞬く間に受け入れられました。ミラノのホテル・パークハイアットのメイン・ダイニング「VUN」のシェフ、アンドレア・アプレアも「とろけるような脂は料理の可能性を広げた」と和牛をメニューに取り入れています。

本物の魚文化をフランスへ小十奥田氏の挑戦

2013年9月、「パリに日本の本物を伝える」とパリ8区に和食店「OKUDA」を開店し、早々に現地のミシュランを獲得した「小十」の奥田透さんですが、そんな奥田さんが今後は「本物の魚文化を伝えよう」と現地に作った2つのお店を紹介します。

【フランス】本物の江戸前寿司を提供SUSHI OKUDA

2014年9月に、パリの「OKUDA」の隣にオープンした江戸前寿司店「SUSHI OKUDA」。カウンター8席という小さい店でありながら、内装、器、生け花、そしてサービスを通して本物の「日本の心」が表現され、奥田さんのこだわりが光ります。隣接する「OKUDA」から届く備長炭でほっこりと焼き上げた焼き物と寿司を合わせたコースが人気です。

SUSHI OKUDA(寿司奥田) 01 47 20 17 18 18, rue Boccador,Paris 75008 コース 昼95ユーロ 夜155ユーロ  www.sushiokuda.com

【フランス】活魚を提供する鮮魚店Poissonnerie Shinichi

2店舗を展開する中で、パリで調達できる魚の状態の悪さに満足できなかった奥田さんが、活きた魚、活け締めした魚をパリで提供したい、そんな強い思いでプロデュースをした鮮魚店。自ら、ブルターニュ地方の漁港に何度も通い、現地の漁師さんの理解と協力のもと、ヒラメやスズキ、タイなどの活魚をパリまで運搬することに成功し、ついに2015年3月パリ16区に開業。三ツ星レストラン「ラストランス」のシェフ、パスカル・バルボ氏など、フランス料理のシェフからも重宝されています。

Poissonnerie Shinichi(ポワッソヌリー・シンイチ) 01 44 17 93 58 35, rue Duret Paris 75016

Text:勅使河原加奈子、秦真紀子、片山晶子、池田匡克、長谷川ゆか
※こちらの記事は2016年2月20日発行『メトロミニッツ』No.160掲載された情報です。

更新: 2017年4月24日

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