小粋で優雅なプラチナタイムへスイッチする

21時からのファインダイニング[14]
加藤牛肉店[銀座]

遅い時間に訪れる〝肉?への欲求、この店があっさりと解決してくれます。

〝肉?への願望は、得てして突然訪れるもの。しかもその訪れが、例えば残業後の遅い時間だったりする場合には、良い肉を少量でいいのでしっとり&しめやかに味わいたい。というわけで「加藤牛肉店」で21時以降にのみ注文できる「山形牛ステーキごはん」は、まさにそんなシチュエーションにぴったりの1品です。本店が精肉店というだけあって、供する肉には妥協を許さないこの店がこだわるのは〝山形牛?の〝未経産牛(子どもを産んでいない処女牛のこと)?。

オーナーの加藤敦さんによれば「子どもを産んでいない雌牛は、肉のキメが細かいだけでなく、他の牛に比べて体温が高いので、脂の融点(溶ける温度)が低くなります。そのため、脂の口溶けが早い。すっと溶けてしまうので、口の中にザラっとした脂っぽさが残らず、さっぱりと楽しめる」というわけです。当然ながら、食後感も実に軽快。注文するや、シェフの石崎洋一さんがストウブのココットでご飯を炊き始め、熱したフライパンに肉が置かれた瞬間に、心も踊るステーキサウンド。同時に、牛の脂の甘い香りが鼻を刺激して、わくわくタイムが始まります。使う肉はランプ肉で、目方は100g前後。エシャロットを隠し味に使った甘辛の醤油ダレで味付けされたタマネギとステーキが、炊きたてごはんの上に鎮座して供されます。「ダボ脂」と呼ばれる同じ牛の乳房の脂を使って揚げるようにして焼くので、ひと口齧れば外側はクリスピーで中はしっとり。21時以降という時間を考えると、これ1品にワイン1?2杯というのが、ベストなのかもしれません。

「山形牛ステーキごはん」は5,000円。ちなみに、通常は16,000円のコースのみ。山形牛でつくった自家製のコンビーフに始まって、霜降り肉の刺身と、赤身と脂のバランスが良好なタタキ、さらにハンバーグ(もしくはローストビーフ)、そしてステーキ…というフルコースの〆として「山形牛カレーライス」か「山形牛ハヤシライス」、もしくは「山形牛しぐれ煮雑炊」を選べますが、ステーキごはんはアラカルトのみ

|a la carte|

□HOUR/21:00~24:00
□通常16,000円のコースのみ
□予算目安:6,000円~
(例)ステーキご飯+ワイン1杯

|夜のお楽しみ|

★キッチンが丸見えなカウンター席は、調理の一部始終を眺めることができるので、わくわく感がさらに倍。

★コース料理とアラカルトでは、キッチンの中での動き方が変わるので「21時以降であっても、予約は必ずお願いします」。

★脂の口溶けが早くて、翌日に響かないこともあり、深夜でも女性のお客が多い

加藤牛肉店【山形牛専門店】

加藤牛肉店【山形牛専門店】

住所:
東京都中央区銀座6-4-15
トニービル 1F
TEL:
03-5537-2220
営業時間:
18:00~24:00 定休日:日曜
URL:
http://katogyu.co.jp/ginza

Photo sono(bean) Text 小林淳一

※こちらの記事は2013年12月20日発行『メトロミニッツ』No.133に掲載された情報です。

更新: 2017年1月16日

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