|CRAFT BEER IMPACT[17]|最終章
3賢人から学ぶ、クラフトビールのこと part03

クラフトビールを学ぼうと思っても、資料が意外と見つかりにくいもの。で、結論は、やっぱり誰かに聞くのが一番!でした。そこで今回お話を聞いたのが世界のビール品評会で審査員を務める加治正慶さん、神楽坂の地ビールダイニング「ラ・カシェット」オーナー樋口昇さん、。日本に10人程度しかいない「マスター・ビアジャッジ」の資格を持つ小畑昌司さん。この3人は知識も深く、話がシャープでわかりやすく。ここでは、あえて「クラフトビールの3賢人」と呼ばせていただきたい!!

〝味?の哲学者 小畑昌司さんに聞く

ビールに合う料理じゃなくて、
料理に合うビールを探せ、ですね!?

小畑さんのお店はブルーパブ。店内でビールを造り、提供しています。「今日は、タイ紅茶のビールをどうぞ。荏原町のタイ料理屋さんとコラボして造りました」

<小畑昌司さん>
洗足のブルーバブ「パンゲア」オーナー。店は8年目、約1年半前から店内でオリジナルビールの製造を開始した。日本に10人程度しかいない「マスター・ビアジャッジ」の資格を持つ

タイ紅茶のビールは甘くて、紅茶の味がします。
「タイ紅茶独特のバニラの香りがするでしょう。だから、タイ料理の辛いものを食べた時に合うんです」
ビールに合う料理じゃなくて、料理に合うビールって、どういう風に考えていますか?
「普通のビールが合うのは、油、塩分、酸味です。油っこいものには、炭酸の酸で口がさっぱりする。塩分と酸味は、舌の上で感じる場所がポップの苦みを感じる位置と近いらしいんです。だから、互いにリセットし合います。リセットし合うというのは、もとある味に、同じ系統の味を足すというか。つまり、バニラアイスとタイ紅茶ビールを飲んだら美味しいそうじゃないですか?」
リセットと言うより相乗効果?
「そうですね、高め合うというわけですね。例えば、ゆずの香りを付けたビールがあるんですが、それは水炊きとか鍋に合う。あと、黒いビールとビターチョコは合いますね。『ラオホ』という燻製のビールは肉と相性がいい。麦を乾かす時に燻煙を加え、乾かして造るビールなんですが、普通の生ハムでも美味しいし、シンプルに塩コショウで焼いたチキンソテーなどもスモークの香りがプラスされて美味しいです。ビールのスタイルは約100種類。料理をする人は、料理に合わせるお酒つまり、ビールの個性を活かして料理を作るようにしたら、今までとはまた違う可能性が広がるかもしれませんね。」

パンゲア(現在閉店)

現在、小畑昌司さんは2015年に地元福山で「クラフトハートブルワリー」を立ち上げブルワーとして活動中。福山産の食用バラを使った「カステロ福山ロゼ」が2016年アジアビアカップで銀賞に輝きました。

パンゲア(現在閉店)

※こちらの記事は2012年7月20日発行『メトロミニッツ』No.117に掲載された情報です

更新: 2017年1月14日

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