|CRAFT BEER IMPACT[15]|
3賢人から学ぶ、クラフトビールのこと part01

クラフトビールを学ぼうと思っても、資料が意外と見つかりにくいもの。で、結論は、やっぱり誰かに聞くのが一番!でした。そこで今回お話を聞いたのが世界のビール品評会で審査員を務める加治正慶さん、神楽坂の地ビールダイニング「ラ・カシェット」オーナー樋口昇さん、。日本に10人程度しかいない「マスター・ビアジャッジ」の資格を持つ小畑昌司さん。この3人は知識も深く、話がシャープでわかりやすく。ここでは、あえて「クラフトビールの3賢人」と呼ばせていただきたい!!

〝質?の番人 加治正慶さんに聞く

ビールは、思い通りにならないけれど思いがけない楽しみがある、生き物。

「新しいビールを開けたその日も、また味が違いますね。その日が一番〝美味しい?ではなく、〝違う?。たまには、1日目のやつを飲んだらあまり美味しくないのに、2~3日経ったら急に美味しくなっているということもあります。品質の劣化ではなく、日々、味が変わっていきます」

<加治正慶さん>
一見は、牛魔王(孫悟空が出てくるあのマンガの)。しかし、実は「ビアジャッジ」の資格を持ち、世界のビール品評会で審査員を務める

え? お燗、ですか? 「そうですね。お風呂よりぬるめの40℃くらいですかね。やってみましょうか?」。そして、横浜ビールの「スペシャルIPA」を温め始める、加治さん。「今年の冬は、冷たいのとお燗、15時からつぼに入れておいて、温度が17?18℃になったものを3つ飲み比べてもらえるように出していました」。改めまして、加治さんの店は、日本一(多分)小さいビアパブ。広さは約2.5坪。それなのに大きな冷蔵庫が2台もあります。なぜ2台も?と聞けば、「それぞれ4℃程度と7℃程度に設定しています。ビールによって保存温度を変えているんです。甘いビールはすっきりさせるために冷たく出そうとか。苦いからぬるめに出そうとか、たいてい甘さと苦みのバランスで、どちらの温度で保存するかを決めています」とのこと。またお店で使用しているグラスは、口が広めのワイングラスです。それもなぜ?と聞けば、「じゃ、こっちのグラスでも飲んでみてください」といわゆる普通の形の細長グラスに入れたビールを出してくれます。同じビールなのにグラスの形によって、香りの広がり方が明らかに違うそう。他にも注ぎ方など、クラフトビールは様々な要因で味が変わると言います。味が安定しないのは困ることも多いけれど、そこに∞の楽しみ方が見いだせるのがクラフトビール、だそうです。

※こちらの記事は2012年7月20日発行『メトロミニッツ』No.117に掲載された情報です

更新: 2016年12月31日

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