食べ手を思ったアイデア光る

|日本の家庭料理[10]|
行きつけにしたい!家庭料理の名店
四季ごはん 晴れ間。[代々木八幡]

ホームパーティが原点のもてなしで 「ちょっと友人宅へ…」な気分

代々木八幡の商店街に、こちらの店ができたのは昨年5月。 店主の中原知美さんのアイデアが詰まった創作料理店で す。「店名は天気の晴れと、〝ハレとケ?のハレ、両方の意味 があるんです」。晴天のように明るい気分になる、日常より 少しおしゃれで工夫を加えた料理を。そんな願いを店名に 込めた中原さん自身、輝くような笑顔のパワフルウーマン。 料理好きが高じ、長年の夢だった料理店を開いたのだと か。「広告会社に勤めていた頃から飲み食いが大好きで、 よく友人を集めてホームパーティを開いていました。今もそ の延長で店をやっているようなもの」と話す中原さん。例え ば、入ってすぐの大テーブルは、知らない人同士が隣合っ ても仲良くなれるような席をと考えたもの。箸や取り皿は、 席備え付けの引き出しの中から、自分で好きなものを選ぶ スタイル。自然と会話が生まれ、ワクワクさせられる演出は、 料理にも現れています。「元々料理人ではないので、型には まらないのが自分の良さ」と語る通り、肉じゃがはひと手間 もふた手間も加えて中原流に再構築。故郷、福井県の食 材や名物料理を取り入れ、地元のB級グルメのソースかつ 丼が登場するのもユニーク。「晩酌コース(2,000円)」や「定 食コース(2,500円)」といったメニューの選択肢にも、「好き なように過ごしてくつろいで」というもてなしを感じます。ま るで知人宅で過ごすような心地良さに、帰る頃には心晴々、 足取りも軽くなること、間違いなし!

整頓された厨房では、毎日膨大な下ごしらえがこなされる。出 汁を取った昆布は佃煮に、剥いた根菜の皮は漬け物や味噌汁 にと、食材を無駄にせず使い切っているそう。座席の引き出しに は、各席ごと違う食器のラインナップが。選ぶアイテムにお客さ んの個性がにじむのも面白い。

晴れ間。の特製肉じゃが 950円

豆乳を使うマッシュポテトに、飴色に なるまで炒め甘みを出した玉ねぎ、 箸で切れるほど柔らかな豚の三枚肉 を乗せて餡をかけ、家庭料理の代表 格である肉じゃがを再構築した。

晴れ間。旬のおつまみ 五品盛り合わせ (コースの中の一品)

提供する3つのコース全てに含 まれる、中原さんが一番力を入 れているという前菜セット。旬 の素材をふんだんに使い、ムー スやマリネ、おひたしなど、和 にこだわらず飽きさせない構成。

福井のソースかつ丼 880円

故郷である福井のソウルフード。細 挽きの衣と薄めの肉、サラサラのウス ターソースがポイントで、幼少時代を 思い出す料理なのだとか。福井県産 コシヒカリにソースが染みて絶品

四季ごはん 晴れ間。

03・6804・9980 東京都渋谷区上原1・1・20 x月~金18:00 ~ 22:00LO、 日17:00~22:00 (21:00LO) 月定休

Photo:吉永和志 Text:唐澤理恵


※こちらの記事は2014年5月20日発行『メトロミニッツ』No.139に掲載された情報です

更新: 2016年12月18日

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