未だ見ぬ、奥深い味と香りを求めて
メキシコ料理店と西海岸なお店のブリトー比べ!
|メキシコの風、吹く[24]|
第三章 メキシコの風が吹く店⑧
西海岸編「FRIJOLES」
メキシコ料理店編「RiOJO AmgoKitchen」
TEX-MEX、伝統的なメキシコ料理、そしてテキーラの風を追いかけてきましたが、まだまだ知らないことばかり。というわけで、本場の文化を伝えようと奮闘しているシェフのみなさんに各地の郷土料理や、名物料理をご紹介してもらいながら、メキシコのさらなる深淵へとご案内いたします。
麻布十番/FRIJOLES
ブリトー(レギュラー/980円~)は、メインのグリルチキンやステーキなどの肉(もしくは野菜)を選び、あとは、お好みのサルサをチョイス、サワークリームやチーズなどをトッピングするシステム。
西海岸のブリトー文化を日本にも根付かせたい
ランチ時に伺うと、7割以上のお客が外国の方で、英語でのオーダーが飛び交う店内は、さながら海外のオシャレなカフェのよう。それもそのはず、お店のコンセプトはズバリ「アメリカ西海岸にあるようなブリトー&タコスバー」。カルフォルニアで暮らしていたお店の創業者が、幼少の頃に慣れ親しんだフレッシュな野菜や豆をたっぷり使ったブリトーを日本にも広めたいと思い、2010年にお店をオープン。東京在住の外国人に支持され、六本木、赤坂、大手町と計4店舗まで大きくなりました。最近では、アメリカで食べたブリトーの味が忘れられない日本のお客も増えてきているんだそう。創業者の思い通り、日本にも着実にアメリカのブリトー文化が根付いてきているようです。
右)中の具材のほとんどが手作り。なるべく新鮮でナチュラルな食材を使うことを心がけている。ベジタリアン用の野菜や豆だけのブリトーもある。左)黒板のメニューは、英語表記のみ。日本語メニューは別に用意されているので、ご安心を。
フリホーレス
TEL:03・6459・4095
住所:東京都港区麻布十番2・3・5
営業時間:11:00~22:00(毎月第4日曜日は~19:00)無休
高円寺/ROJO AmigoKitchen
チミチャンガ:こちらは揚げたブリトーにトマトベースの煮込み野菜のサルサをつけていただくチミチャンガ(1,100円)。メキシコ北部のシナロア州、ソノラ州で人気のスタイル。ブリトーは13種あり、サルサもモーレネグロなど5種類を用意。
どストレートなメキシコ料理店の名物ブリトーをどうぞ!
アメリカのサンディエゴで料理修業をしていたシェフの水口登志雄さんと奥様でお店の代表を務める水口裕子さんの二人三脚でお店を切り盛りする、ロホ・アミーゴキッチン。サンディエゴ時代にいわゆるテクス・メクス料理に出合い、メキシコに興味を持ったという水口シェフ。「サンディエゴでの修業が終わった後、徐々に南下していってメキシコへ。そこでメキシコ料理の奥深さを知って、ハマってしまったんです」。なので、「アメリカンメキシカンの代表食」と話すブリトーも人気メニューですが、ソペスやポソレなどメキシコのローカル料理を頼む常連客が増えているそう。サンディエゴ経由のメキシコ料理を高円寺で。メキシコ料理の懐の深さを感じられるお店です。
右)代表の裕子さんはテキーラマエストロの資格を持ち、テイスティングセミナーなども開催。左)自家製のチチャロンと空豆のソペス(680円)。チチャロンとは、豚皮を揚げたもので、メキシコではスナック菓子のような感覚で食べられています。
ロホ・アミーゴキッチン
TEL:03・6304・9451
住所:東京翌都杉並区高円寺南3-46-3 2F
営業時間:18:00~2:00火定休
Text:辺土名悟(GRINGO&Co.)
Photo:阿部ケンヤ、柳大輔
※こちらの記事は2015年6月20日発行『メトロミニッツ』No.152に掲載された情報です。
更新: 2017年3月10日
この記事が気に入ったら
「シェア」しよう
最後までお読みいただき、ありがとうございます
他のFEATURE記事を見る
- #10 東京の名店|「GINZA chez tomo」オーナーシェフ 市川知志さん|「VACCA ROSSA」シェフ 渡邊雅之さん|「Ysm」シェフ 原田隼太郎さん
- #9 東京の名店|「Takumi」オーナーシェフ 大槻卓伺さん|「PIERRE GAGNAIRE」エグゼクティブシェフ 赤坂洋介さん|「Jean-Georges Tokyo」シェフ 米澤文雄さん
- #8 東京の名店|「l’Odorante par Minoru Nakijin」オーナーシェフ 今帰仁 実さん|「Les Ailes des K」シェフ 渋谷恭平さん
- #7 東京の名店|「Lyla」オーナーシェフ 成清 毅 さん|「La Paix」シェフ 松本一平さん