未だ見ぬ、奥深い味と香りを求めて

|メキシコの風、吹く[23]|
第三章 メキシコの風が吹く店⑦
メキシコ音楽と料理を楽しむ老舗「EL RINCON DE SAM」
創業22 年の老舗「FONDA DE LAMADRUGADA」

TEX-MEX、伝統的なメキシコ料理、そしてテキーラの風を追いかけてきましたが、まだまだ知らないことばかり。というわけで、本場の文化を伝えようと奮闘しているシェフのみなさんに各地の郷土料理や、名物料理をご紹介してもらいながら、メキシコのさらなる深淵へとご案内いたします。

恵比寿/EL RINCON DE SAM

メキシコ音楽に耳を傾けながら老舗の料理に舌鼓

「私がほとんどメキシコ人(笑)なので、メキシコのことなら何でも聞いてください」と、語るのはオーナーのサム・モレーノさん。メキシコ音楽に魅了され、メキシコで音楽修業を積み、帰国後にメキシコの文化をもっと広げたいと18年前にお店をオープンしました。毎晩のようにサムさん自ら行うライブがあり、スタッフのスペイン語が飛び交う店内は、メキシコにある酒場のような賑わいに。ただ、料理は本場を意識しながらも少しずつレシピが変わってきているのだとか。「オープン当初は、メキシコと同じ味を出そうとしていたのですが、日本人の舌には辛味が強すぎたようで、少しマイルドな味付けに変えました。このように色んな国で少しずつアレンジされて根付いているのもメキシコ料理の特徴だと思います」

カマロン・テキーラ

燻製した唐辛子・チポトレとサワークリームソースを用いた、ベラクルス州の名物「カマロン・テキーラ」(2,484円)。隠し味にテキーラを使った、メキシコではハレの日に食べられる、贅沢な料理。チポトレの辛味がサワークリームの爽やかさで中和され、添え物の米との相性も良い日本人好みの一皿に。メキシコでもよく白米は食べられているそう。

サーモンソテーのチポトレソース

メキシコで一目惚れして、衝動買いしたというユニークなお皿で供される、サーモンソテーのチポトレソース(2,484円)。伝統料理をサムさん流にアレンジしたもので、現地でもよく食べられるサーモンをニンニクでソテーしてチポトレソースをたっぷりかけた一品。

エル・リンコン・デ・サム

TEL:03・3442・1636
住所:東京都渋谷区恵比寿4・6・1恵比寿MFビルB1F
営業時間:18:00~24:00 日・祝定休

原宿/FONDA DE LAMADRUGADA

メキシコよりもメキシコっぽい?本場さながらの熱気を体感!

東京に住むメキシコ人が、「メキシコの酒場そのもの」と絶賛する、創業22 年の老舗「フォンダ・デ・ラ・マドゥルガーダ」。メキシコから直輸入した家具やタイル、装飾品に彩られた異国情緒溢れる店内では、毎夜、メキシコの 3 人組楽団「マリアッチ」のライブが行われ、熱気に満ちています。「妥協することなく、本物のメキシコを目指した」と語る、代表の細川信一郎さん。そのこだわりはもちろん、料理にも。「メキシコ料理とひとことで言っても各地方によってさまざまな特色があります。ここでは、メキシコ全土の料理から厳選してオンメニューしています。メキシコの方からも『こんなメニューまであるんだ!』と驚かれることもあります」。

カマローネス レジェノス クリアカン

メキシコの北西部シナロア州の都市・クリアカンでよく食べられている郷土料理「カマローネス レジェノス クリアカン」( 2,484 円) 。エビをチーズとベーコンで巻いてグリルした豪快かつ豪勢なひと皿で、現地のレストランなどで供されている。ビーチリゾートとしても、注目を集めるクリアカンは、美食の街としても知られシーフードを使った料理が豊富。サマーシーズンには「シーフードカーニバル」が行われ、観光イベントのひとつとなっている。

エンチラーダストリコロール

メキシコ全土で一般的に食べられているレッドトマト、グリーントマトのソースとモレの3種類のソースを使った「エンチラーダストリコロール」 (1,944 円 ) 。カカオをベースに30種以上のスパイスを調合したソース、モレはオアハカ州やプエブラ州の料理によく使われる。

フォンダ・デ・ラ・マドゥルガーダ

TEL:03・5410・6288
住所:東京都渋谷区神宮前2-33-12 ビラ・ビアンカB1F
営業時間:月~木・日17:30~翌1:00LO金・土17:30~翌4:00LO 無休

Text:辺土名悟(GRINGO&Co.)
Photo:阿部ケンヤ、柳大輔

※こちらの記事は2015年6月20日発行『メトロミニッツ』No.152に掲載された情報です。

更新: 2017年3月3日

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