未だ見ぬ、奥深い味と香りを求めて

|メキシコの風、吹く[22]|
第三章 メキシコの風が吹く店⑥
カンクンのママの味「QUE RICO!」
メキシコのおふくろの味「Jalisco」

TEX-MEX、伝統的なメキシコ料理、そしてテキーラの風を追いかけてきましたが、まだまだ知らないことばかり。というわけで、本場の文化を伝えようと奮闘しているシェフのみなさんに各地の郷土料理や、名物料理をご紹介してもらいながら、メキシコのさらなる深淵へとご案内いたします。

自由が丘/QUE RICO!

来日して今年で16年になるという、ジェシカさん。ジェシカさんとおしゃべりがしたくてカウンターを指定する常連さんも多いそう。「夏からタコスなどのメニューのテイクアウトも始めるので気軽に遊びに来てください!」

ジェシカさんの自慢のサルサを存分に召し上がれ!

「ワタシの料理は、カンクンのママの味。カンクンは高級リゾート地だから、味付けも洗練されているのよ!」と、豪快に話すのはオーナーシェフのジェシカさん。メニューはタコスなどの屋台料理、家庭料理にレストランで食べられる料理まで、ジェシカさんの好きな物ならなんでもアリ。ただ「メキシコ人はお酒大好きだから、お酒と一緒に楽しんでほしい」とどれもビールやテキーラに合う一品ばかり。「メキシコ料理は、サルサ(ソース)が命」というだけあって、サルサはもちろんすべて自家製。今後は、ジェシカソースとして販売し、他のメキシコ料理店でもおくことになっている自慢のサルサなのです。陽気なジェシカさんのこだわりの“ケ・リコ(美味しい)”な料理をぜひ、お試しあれ。

チラキレス

トリティーヤチップスをレッドまたはグリーンサルサで煮込んだ、唐辛子の辛味が効いた伝統料理「チラキレス」(各850円)。現地では食べ残して固くなったトルティーヤと余ったサルサを上手に活用できる簡単節約料理なんだとか。メキシコでは、朝ご飯で食べることが多いそう。二日酔いに効くというウワサも。

ケ・リコ

TEL:03・6421・4900
住所:東京都目黒区自由が丘1・12・9
営業時間:17:00~24:00 月定休

蒲田/Jalisco

「ハリスコ州はテキーラの産地とも有名なんです。メキシコで買ってきた現地でしか飲めない珍しいテキーラもあるので、ぜひ飲みに来てください」とは絵里さん。ディナータイムは、テキーラバーのような雰囲気になることもしばしばなんだとか。

メキシコのおふくろの味をカウンターで召し上がれ

オーナーの金倉マリア絵里さんとハリスコ出身のお母さんマリアさん2人が笑顔で迎えてくれる、カウンターだけの小さなお店「ハリスコ」。子どもの頃に住んでいたメキシコの味に、日本でなかなか出合えなかった絵里さんは、自分でお店をやろうと決意。お母さんにレシピを教わり、ハリスコの伝統的な家庭料理を提供しています。メニュー数は少なめですが、どれも手作りで優しい味わい。人気のタコスに使われるトルティーヤは、つなぎを一切使わないホワイトコーン100%の粉から自家製。オーダーが入ってから1枚1枚焼き上げるこだわりよう。柔らかくもっちりとした少しボソッとした食感にコーンの甘い香りが漂う素朴なクセになる味わいで、トルティーヤ目当てで通う常連さんも多いのも納得。

ポソレ

鶏肉をメインとした野菜ベースの優しい味のハリスコ州のグアダラハラのおふくろの味的な存在のサラダスープ。刻んだキャツとカブ、タマネギなど野菜がたっぷりで、チレウァヒーヨとチレアンチョという2種の唐辛子を使っていますが、辛さは控えめ。自家製のオレガノとレモンでさっぱりと爽やかな食後感です。鶏肉以外にも、豚肉や豚の足なども使われることもあり、メキシコでは朝に食べられることが多いそう。1,500円。

ハリスコ

TEL:03・3738・4966
住所:東京都大田区西蒲田7・5・2
営業時間:11:30~14:30 土17:30~20:30 月・火・日定休

Text:辺土名悟(GRINGO&Co.)
Photo:阿部ケンヤ、加藤純平

※こちらの記事は2015年6月20日発行『メトロミニッツ』No.152に掲載された情報です。

更新: 2017年2月24日

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