エレガントでロマンのある

|羊肉の饗宴[18]|
羊料理の魅力を味わえる店⑭
Lamb Hamburg Dining
「煮こみや なりた」

ヨーロッパ、アジア、中東、アフリカ、アメリカ、そしてオーストラリアやニュージーランドまで、世界各地で愛されている羊肉。日本の羊肉料理と言えば、確かにジンギスカンくらいかもしれませんが、今、東京をめぐってみれば、これだけ素晴しい羊肉料理の数々に出合えます。

カジュアルフレンチ「煮こみや なりた」

大きさ、演出ともに大迫力!超予約困難店が繰り出すエンターテイメント級の1皿

炎を上げる、総重量約300g、大迫力のラムハンバーグ。大きさ、演出と二重のサプライズ感とともに登場するこの料理がいただけるのは、わずか20席をかけて、日々電話予約の激戦が繰り広げられる「煮こみや なりた」です。燃えているものの正体は、ローズマリー。火を点けることで清涼感のある香りが力強く立ち、肉の香ばしさと相まって食欲を刺激します。しっかりした焼き具合で仕上げたハンバーグは、肉を味わうプリミティブな満足感たっぷり。噛み締めるごとに旨みが口中に広がります。芽キャベツやミニトマト、じゃがいも、マッシュルームなど、付け合わせの野菜もごろりと大きめ。ワインが止まらなくなる1皿です。

その名の通り、もとは日本酒や焼酎あり、ワインありの“飲み屋”としてスタートした同店。そんなある日、お客の「ここはワインバーみたいだね」という一言をきっかけに、本場のワインバーを体験してみたいと、本場・パリに向かったのだという店主の成田英寿さん。「フランスでは手頃な価格なのにボリュームのある料理を出す店が多く、驚きました。その時、たっぷりの量でお腹一杯になるって幸せなことだな、と感じたんです」。この経験と、羊肉をわかりやすいメニューにして紹介したいとの思いが1つのハンバーグ生み出したのです。「でも、決してうちの店は、安くはないと思います。ただ、おかげさまで内容と値段のバランスに納得してくださるお客さまに支えていただき、続けることができています」。

伺えば、開店当初から順風満帆だったというわけではなかったそうですが、“飲み屋として、お客に幸せを感じてもらうために何をすべきか”を常に模索し続け、この店らしい五感に訴える料理の数々を生み出しました。その甲斐あって、現在、1週間前から受け付ける予約はなんと、夜12時の開始直後に埋まるほど、連日の大盛況ぶり。予約を勝ち取るには少々の根気と気合が要るものの、こうした料理との出合いを心待ちにする時間も、楽しみのうち。なお、「2名ならワイン1本以上飲めること」を目安に、人数に応じて条件が提示されるルールがあるので、予めご確認を!

ラムのハンバーグ上/約300gのビッグサイズ。客席で歓声が上がるという炎の演出は、ローズマリーの香りを立たせる効果がある。ワインはボトルで3,500円~ 右/フライパンで焼き目を付けた後、さらにオーブンへ 左/付け合わせのミニトマトや芽キャベツ、マッシュルームなどの野菜も、主役のハンバーグにひけをとらないボリューム。1,836円

仕込み中も次々にかかってくる予約電話に丁寧に応える、店主の成田英寿さん。調理スペースとカウンター席が近いカジュアルさも“飲み屋”としての臨場感をいっそう盛り上げてくれる

にこみや なりた

TEL:03・3355・2538
住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷5・20・19
営業時間:18:00~22:00LO日・第1月・祝定休

Text:木村千夏
Photo:柳大輔、吉永吉志

※こちらの記事は2015年2月20日発行『メトロミニッツ』No.147掲載された情報です

更新: 2017年3月14日

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