エレガントでロマンのある

|羊肉の饗宴[17]|
羊料理の魅力を味わえる店⑬
二刀流フレンチが楽しめる店「Restaurant MAY」

ヨーロッパ、アジア、中東、アフリカ、アメリカ、そしてオーストラリアやニュージーランドまで、世界各地で愛されている羊肉。日本の羊肉料理と言えば、確かにジンギスカンくらいかもしれませんが、今、東京をめぐってみれば、これだけ素晴しい羊肉料理の数々に出合えます。

フランス料理「Restaurant MAY」

2皿のメインで伝統と斬新の技を巧みに操る二刀流フレンチ・岩田シェフの新境地

(本文)

昨年5月オープンした「MAY」は、1つの食材で「クラシック」と「モダン」の2皿を提供するメインディッシュが話題を呼んでいる気鋭のフランス料理店。プリフィックスコースでメインの食材を選ぶ中に仔羊があり、写真のような異色の2皿が楽しめるのです。「仔羊は欠かせない食材」と話すオーナーシェフの岩田充弘さんが使用するのは、オーストラリア産で素材本来の独特な香りと味がある仔羊。
メインの最初に登場する「クラシック」は、背ロースに低温でゆっくり火を通してから、仕上げに高温で肉汁を戻すのが岩田シェフのスタイル。軟らかいけれど噛み応えもあって、肉を食べてる!という満足感がここで味わえます。クラシックではコクと旨み、奥深さを表現しており、仔羊自体に個性がなければ、野菜の優しさを引き出した付け合わせや酸味のあるソースとのマッチングが成立しないのだそう。次に供される「モダン」は、バラ肉のトマト煮込みにクスクスのサラダを載せたり、肉をサラダ仕立てにしたりと、量も控えて軽やかさと斬新さを重視。この一変する2皿のコントラストこそ「MAY」の醍醐味で、食後はフレンチをしっかり食べた満足感はあるのに、後味は実に爽やかなのです。ミシュラン一ツ星「モナリザ」、渡仏先の二ツ星店「グラン ヴェフール」ネオビストロ「ルペールト カルトーシュ」などで培った幅広い技術と感性を武器に、二刀流フレンチで新境地を切り拓いた岩田シェフ。対照的なアプローチの2皿が、仔羊に潜在する革新の美味を教えてくれます。

【Modern】仔羊のナバラン ガトー仕立て クスクスのサラダをのせて:写真は一例で、調理や味付けは様々にアレンジされる。クスクスの下は仔羊バラ肉と野菜のトマト煮込み。この1皿とクラシックの「仔羊の低温キュイ」は、ディナーのプリフィックスコース8,100円よ/【Classic】仔羊の低温キュイ:ソースに使ったタプナード(アンチョビやオリーブ、ケッパーなどのペースト)は仔羊と相性抜群で上にアーモンドの香ばしさをプラス。骨付き肉に添えた脂身の素揚げは唐揚げのようなパリパリ食感

写真左は岩田充弘シェフ。MAYは自分と家族のイニシャルをつなげたもので、開店も偶然5月だったそう。ワインはフランス中心に国産やニューワールドまでコスパ重視で選んだ約100種が揃い、洗練された店内で楽しめる

レストラン メイ

TEL:03・6409・6039
住所:東京都品川区東五反田2・7・7 エルシア五反田1F
営業時間:12:00~15:30(13:30LO)/18:00~23:00(21:00LO) 水定休

Text:浅井直子、松本典子
Photo:井上美野、柳大輔

※こちらの記事は2015年2月20日発行『メトロミニッツ』No.147掲載された情報です。

更新: 2017年3月7日

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