エレガントでロマンのある

|羊肉の饗宴[14]|
羊料理の魅力を味わえる店⑩
“オリエンタル”なビストロ料理店「桃の実」

ヨーロッパ、アジア、中東、アフリカ、アメリカ、そしてオーストラリアやニュージーランドまで、世界各地で愛されている羊肉。日本の羊肉料理と言えば、確かにジンギスカンくらいかもしれませんが、今、東京をめぐってみれば、これだけ素晴しい羊肉料理の数々に出合えます。

オリエンタルビストロ「桃の実」

ラム肉のダルチャ~挽き割りひよこ豆とラム肉のカレー~ 2,000円。ワインはグラス600円~、ボトル3,600円~

絶妙のスパイス加減で羊肉の香りを生かすワインが進む“オリエンタル”なビストロ料理

古くから栄えた貿易港を擁し、東洋と欧州の食文化が混ざり合う南インド、ケララ州。瀬島徳人さんは、リゾート地としてヨーロッパ人観光客に人気の現地ホテルで修業を積み、大森のインド料理名店「ケララの風」で腕を振るった人物です。その後、サービスを学んだフレンチ店でワインの面白さに目覚め、昨年6月 “オリエンタルビストロ”を謳う店を開業しました。

そんな「桃の実」自慢の羊肉料理は、ラム肉のカレー。通常その辛さゆえにマリアージュが難しいとされるカレーを、唐辛子やにんにく、しょうがなどの香味野菜を控えることでワインと調和させています。その絶妙なバランス感覚は、インドのスパイス使いとフレンチの技法を習得したシェフならでは。トマトやタマネギをベースにしたソースでホロホロと崩れるほど軟らかく煮込んだ羊肉に、香り高いスパイスが重なります。この料理におすすめのワインを聞くと「合わせやすいのは、泡の刺激が爽やかなスパークリング。でも、少し冒険してみるのもあり。骨格がしっかりしていて、クローブのような香りがあるボルドーも味わいの複雑味と奥行きが生まれて、おすすめですよ」。2つの食文化を融合させ、深化する瀬島シェフの新境地は、さらに多くのファンを獲得するに違いありません。

桃の実

TEL:03・3868・3238
住所:東京都文京区本郷3・30・7 熊野ビル1F
営業時間:17:00~22:30LO 日定休

Text:浅井直子、木村千夏
Photo:中村総一郎、柳大輔

※こちらの記事は2015年2月20日発行『メトロミニッツ』No.147掲載された情報です。

更新: 2017年2月4日

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