食べ手を思ったアイデア光る

|日本の家庭料理[9]|
行きつけにしたい!家庭料理の名店
【さそう】池尻大橋

世界中からアイデアをもらった一品で新たな家庭料理の種を蒔く

【さそう】池尻大橋

ビストロ風の外観ですが、一歩中へ入れば、和洋が絶妙に混ざったコジーな空間が広がる「さそう」。店主の佐宗桂さんが提供するのは、和食をベースに、クミンやコリアンダーなど、様々なスパイスやハーブを駆使した料理です。元々調理師学校で和食を学んでいた佐宗さんは、卒業後、家庭料理を提供する店に勤務。その後エスニック料理店やビストロなど、多様なジャンルを経験してきました。「決まりごとの多い本流の和食より、自由度が高い方が自分に合っているんです。〝家庭料理?は日本だけでなく、世界中の家庭にあるもの。基本は和食ですが、そこに色々な国のテイストを取り入れたいと思っています」。ポテトサラダに新生姜を香らせたり、餃子の皮にクミンシードを忍ばせたりと、なじみのある料理でも、どこかに「おっ」と思わせる仕掛けが。親しみやすさと意外性が相まって、どれも不思議と「家で挑戦してみたい!」と思わせるのが佐宗さんの料理。実際お客さんから作り方を聞かれることが多く、しかも、真似は大歓迎なのだそう。「私の考えた料理がお客さんの家で作られ、やがてその家の家庭料理になっていくかもしれない。そう思うと嬉しくて」。自身の名を冠した店名には、実は隠れた意味がもうひとつ。「誰かを〝誘って?来たくなる店に、という願いを込めました」。温かな料理の数々には、楽しい会話が似合うもの。大切な人を誘って、いい時間をシェアするのが賢明なお店なのです。

ラム肉団子のスパイシートマト煮込み香菜のせ

荒めに挽いたラム肉が食べごたえ十分。様々なスパイスが溶け合う濃厚なソースの余韻だけで、お酒が飲めそうな気がする一品。赤ワインはもちろん、日本酒に合わせても(1,000円

新生姜入り和風ポテトサラダ

マスタードが効いた自家製マヨネーズを使用するポテトサラダは、定番人気のメニュー。季節によってアレンジが変わり、初夏のこの時期は、さわやかな新生姜がふわりと香る(600円)

霧島鶏とふきのとうのリエット

リエットも注文する人が多い定番メニュー。通常バージョンはふきのとうではなく、実山椒を使う。どちらも鼻を抜ける香りがリエット特有のしつこさを抑え、癖になる味わいに(700円)

メニューは季節ごとに30種ほどを用意。自他ともに認める呑兵衛の佐宗さん、自分が食べたいものを店で提供するので、お酒に合うものがほとんどになるとか。基本的に、日本酒は純米酒が基本の生酒や無濾過生原酒、ワインは自然派のものが揃う。カウンター7席のみの小さな店。

さそう

さそう

住所:
東京都世田谷区池尻2・30・12

OSビル1F
TEL:
03・5432・9665
営業時間:
18:30 ~ 26:00(25:00LO) 不定休
URL:
http://sasou-kisetsu.com/

Photo:吉永和志
Text:唐澤理恵


※こちらの記事は2014年5月20日発行『メトロミニッツ』No.139に掲載された情報です

更新: 2016年12月4日

この記事が気に入ったら
「シェア」しよう

最後までお読みいただき、ありがとうございます

pagetop