ラディカルでアバンギャルドで革命的な

|前衛派日本酒[11]最終章|
ー東京の酒屋ー
日本酒選ひ゛に困ったときに駆け込むと、
的確に何て゛も教えてくれる先生のような店たち

【1軒目】初心者大歓迎! 懐の広い業界のハ゜イオニア「はせがわ酒店 麻布十番店」/麻布十番

ここ数年上昇傾向をみせる日本酒への注目度は、この店なくして語ることはて゛きません。「はせか゛わ酒店」は、〝赤ちょうちん?のイメーシ゛た゛った日本酒を、いち早く〝若い人か゛飲んて゛も楽しいお酒?として提案した、いわは゛業界のハ゜イオニア。年近く前から、繁華街や駅ナカなと゛大勢の人か゛行き交う場所にカウンターハ゛ー併設のモタ゛ンな店を出し、角打ちの現代版ともいえるスタイルを確立しました。「元々ハ゛ー併設の店を始めたのも、多くの人に日本酒の魅力を知ってほしかったから。醸造技術か゛飛躍的に向上した現在は、悪酔いするような日本酒はなかなかありません。まさに日本酒の飲みと゛きといえる今こそ、気軽に楽しむへ゛きて゛すよ」とスタッフ。全国からマニアか゛詣て゛る亀戸の本店に比へ゛、商店街の真ん中にあるここ麻布十番店は、意外や庶民的て゛入りやすいのか゛特徴。先に紹介した前衛派の銘柄をはし゛め、全,種類の日本酒か゛揃います。知識豊富なスタッフは若手か゛多く、買い物か゛てらに立ち寄った地元の人との会話も弾んて゛いる様子。ます゛は「ちょっと一杯」、そんなノリて゛訪れるのも大正解。ヒ゛キ゛ナーの入門編として最適な懐の広さを誇る店なのて゛す

はせがわ酒店 麻布十番店

蔵元と消費者の距離を縮めるへ゛く尽力してきた「はせか゛わ酒店」。フレッシュな顔ふ゛れのスタッフも、その哲学を受け継き゛、日本酒愛にあふれている。

住所:東京都港区麻布十番2・3・3
電話:03・5439・9498
営業時間:11:00-20:00(月-日)無休
http://www.hasegawasaketen.com/index.html

【2軒目】全国各地の選りすく゛りの名酒をワインク゛ラスて゛試す「銀座 君嶋屋」/銀座一丁目

コンパクトながら、常時200種以上の日本酒か゛揃うこちらの運営元は、創業明治25年の酒販店、横浜君嶋屋です。代表の君嶋哲至さんは、業界に知らない人はいないキーパーソンのひとり。知名度に頼らずに全国の蔵元を訪れ、たとえ無名でも本当に美味しいものを取り入れる姿勢で、多くの銘柄を世に広めてきました。ここ銀座店でも、有名銘柄はもちろん、他店ではあまり見かけないものが多数見受けられます。

「食中酒向きの日本酒を揃えています」と話すのは、副店長の北村友浩さん。日本酒は料理と合わせてこそとの考えのもと、香りか゛強すき゛ない、柔らかな印象のお酒が豊富ですが、その特徴を存分に生かすため、バーカウンターではワイングラスで提供しています。「酸味や繊細な米の香りをグラスの形状が引き出しますし、時間による変化も分かりやすい。何より、日本酒をスマートに楽しめます」。なんでもふらりと立ち寄る女性のひとり客も多いとか。有名専門店「フェルミエ」のチーズなど、こだわりのおつまみと一緒に、旬のお酒を試してみてはいかが?

銀座 君嶋屋

その場て゛楽しめる日本酒は15種前後。君嶋屋オリシ゛ナルラヘ゛ルも。「初心者におすすめはあさ゛くら。京の春はワインク゛ラスて゛本領を発揮します」

住所:東京都中央区銀座1・2・1 紺屋ヒ゛ル1F
電話:03・5159・6880
営業時間:10:30~21:00(土・日・祝~19:00) ハ゛ーカウンターは20:30LO(土・日・祝18:30LO)不定休

【3軒目】白木の出入り口が目印 入りやすさ断トツの店「銀座酒蔵検校」/銀座

昨年11月オープンのこちらには、広々とした角打ちスペースが。場所柄、界隈の会社員や観光客で毎日賑わいます。「どこにでもあるお酒を置いても意味がない。名前にとらわれず、好きな味わいに出会ってほしい」と稀少銘柄も多くラインナップ。試飲のセットは600円から。「薫」「快」「醇」など特徴ごとに3種を試飲でき、ビギナーでも味の違いを楽しめると好評を博しています。

銀座酒蔵検校
冷蔵庫には常時4~50本の日本酒が並ぶ。迷ったときは、あえてラベルの好みや出身地の銘柄で選んでも、新たな発見に繋がるのでおすすめとか。

住所:東京都中央区銀座3・8・12 銀座ヤマトビル1F 電話:03・5159・1401 営業時間10:00~22:00(土・日・祝~19:00) 無休

身体にするりと納まる、自然な味わいのお酒が揃う「鈴木三河屋」/赤坂

扱う蔵数こそ少ないものの、ひとつの蔵元から仕入れる銘柄はかなりの充実度。必ず現地へ足を運び、生産者の顔が見える、信頼できるお酒のみを仕入れています。「日本酒初心者の人でも美味しく飲める、丁寧な造りのものを意識して揃えました」と社長の鈴木さん。試飲は100円と有料にしていますが、無料だと購入のプレッシャーになるから、といううれしい配慮なのだそう。

鈴木三河屋
「手にした三芳菊の壱は、完熟したパインのような香りと味わい。日本酒が苦手な人にこそ飲んで欲しい銘柄です」とスタッフ

住所:東京都港区赤坂2・18・5 電話:03・3583・2349 営業時間:11:00~20:00(土12:00~17:00) 日・祝定休

 

日本酒業界の最新事情を知識豊かな主人に聞く「升新商店」/池袋

日本酒の名店が多い池袋でも、ひときわユニークな品揃え。店内の棚には、小さな酒蔵の銘柄から、季節もの、古酒までがぎっしり並びます。研究熱心な店主の山崎さんは、作り手の人柄をはじめ、酒米やその土壌、日本酒業界の傾向までを知り尽くす、お酒選びの頼もしいパートナー。詳細なデータが載ったお手製のタグなど、初心者にうれしい工夫も店のあちこちに。

升新商店
若い作り手の勢いを伝えたいという山崎さん。「この山本 白ラベル(右)も、新政同様『NEXT5』の蔵元のもの。革新的な酒造りに注目です」

住所:東東京都豊島区池袋2・23・2 電話:03・3971・2704 営業時間:10:00~21:00 日・祝定休

 

160年超の歴史が誇る 圧巻の品揃えの“聖地”「鈴傳」/四ツ谷

全国170蔵以上と取引、一年を通して扱う品種も800以上という品揃えは、“日本酒好きの聖地”と呼ばれるほど。温度により3部屋に分けられた地下の日本酒セラーなど、徹底した品質管理でも知られています。老舗とはいえ、「若い人に先入観なしで飲んで欲しい。それが一番の願い」と語る統括担当の岩田さん。気さくなスタッフとの会話も弾んで、お目当ての一本と出会えるはず。

鈴傳
「蒼斗七星や仙禽などは、飲み疲れしない美味しさです」。作り手の苦労を知ってこそという考えから、毎年各地の蔵元に出向き仕込みを手伝うそう。

住所:東京都新宿区四谷1・10 電話:03・3351・1777 営業時間:9:00~21:00(土~19:00) 日・第3土定休

Photo:花村謙太朗 Text:唐澤理恵


※こちらの記事は2013年9月20日発行『メトロミニッツ』No.131に掲載された情報です。

更新: 2016年11月24日

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