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|WASHOKU GOOD NEWS[9]|
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国内では、和食を未来に受け継ぐための団体が数多く発足し、近年その活動が目立つようになりました。そして海外では、和食の料理人、日本の食材が大躍進を遂げ、和食文化を世界に発信し続けています。そんな和食にまつわるグッドニュースや明るいトレンドを厳選してご紹介します。

O1.予定前倒しで約2000万人を達成外国人旅行者の急増は和食の力!?

写真:アフロ

2013年、1年の間に日本へ訪れる外国人旅行者の数が史上初めて1,000万人を突破し、大きな話題となりました。国連世界観光機関が発表する海外旅行者受入数の国別順位「世界観光ランキング」も世界33位から27位にジャンプアップ。そんな中、日本政府は「2020年までに訪日外国人旅行者数2,000万人を目指す」と目標を掲げていたのです。実際に蓋を開けてみると、2015年に日本へ訪れた外国人旅行者は、なんと約1,974万人まで急増!目標である2,000万人を、早くもほぼ達成することとなりました。

過去最高の訪日人数を記録したのは、アメリカ、フランス、中国、台湾、韓国など、主に日本へ訪れる20カ国の旅行者の内、ロシアを除く19カ国。2015年の「世界観光ランキング」はまだ発表されていませんが、日本が20位以内に入ることは間違いないでしょう。そんな訪日外国人増加について、円安やビザの大幅緩和など、さまざまな要因が考えられますが、世界的な和食ブームも大きな影響を与えているようです。

観光庁のデータによると、訪日外国人旅行者の70.1%が「今回の訪日で日本食を食べること」に期待していたと回答。実際にはアンケートに答えた全体の96.4%が「今回の訪日で日本食を食べた」と回答し、全体の87%が「日本食を食べて満足した」と答えています。食文化が異なる海外の方々でも、10人中約9人を満足させるとは和食はやはり偉大です。ちなみに単一回答の集計であっても「訪日前に最も期待していたのは日本食」と答えたのは25.7%でトップ。

外国人旅行者の主な目的は和食を食べることであり、それが日本にとって重要な観光資源になっているのです。そして外国人旅行者は、ただ単純に食べることだけが目的ではありません。日本の食文化そのものに対して興味を抱く方が増えてきたと、料理人の方々から生の声をいただいています。美味しい、ヘルシーといった表面的な楽しみ方だけでなく、出汁の違いや食材の旬、調理の技法など、奥深さを知るほどに和食の味わいも深まることでしょう。

お店に訪れる外国人旅行者の中には、すでにしっかりとした和食の知識を持つ方もいるようです。今後、さらなる外国人旅行者の増加にともない、和食を愛する方も増え続けることが予想されます。

外国からのお客様について料理人に聞きました

てんぷら 近藤
近藤文夫さん
海外からお見えになるお客様が増えました。日本に訪れる度に当店にお越しになるリピーターさんも多く、てんぷらが世界に知られてきていると実感しています。

太庵
高畑 均さん
海外からご来店になるお客様のほとんどが、日本料理と日本文化に興味を持っておられます。特に驚いているのが、食材名などを外国語ではなく日本語で知ろうとしてくださる方が多いことMAGURO、UNI、WASHOKUといった単語は、すでに浸透しているようです。新鮮、清潔、上質……そういった方々が抱いている和食への「信頼感」に応えられるよう、日々努力を続けなければと思っております。

日本料理 雄
佐藤雄一さん
最近では海外からのお客様が、昆布出汁や鰹出汁などの違いを理解しておられます。より深く日本の料理を楽しんでいただけることを大変嬉しく思います。

訪日外客数

出典:日本政府観光局(JNTO)「訪日外客数(総数)」

訪日前に期待していたこと(全国籍・地域、複数回答)

出典:観光庁観光戦略課調査室「訪日外国人消費動向調査(2015年10月〜12月期の集計結果)」

Text:佐藤潮(effect)
グラフ:グルービジョンズ


※こちらの記事は2016年2月20日発行『メトロミニッツ』No.160掲載された情報です。

更新: 2016年11月20日

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