食べ手を思ったアイデア光る

|日本の家庭料理[8]|
行きつけにしたい!家庭料理の名店
【やくみや】ー四谷三丁目ー

1日の終わりは飲屋街の〝我が家?できちんと手を掛けたごはんを

【やくみや】ー四谷三丁目ー

「ちょっとおかずをつまみながら飲んで、最後にご飯で締める。そんなスタイルで楽しめる店に」と、ふたりの女性が切り盛りするこちら。メニューに並ぶのは、煮物や白和え、土鍋ご飯など、古きよき日本の家庭料理ですが、どれもきちんと出汁を引いたり、丁寧に下ごしらえを施されたものばかり。和食の基本は守りつつ、家では手がかかるので敬遠されがちな料理を、意識的に提供しているのだとか。味噌や塩麹をはじめ、梅干しや塩辛、干物にからすみと、自家製の食材も豊富です。「プロが提供するものだから、店の料理を〝家庭料理?と呼ぶのに抵抗があるんです。作りたいのは毎日食べたくなる〝ごはん?。〝ごはんやさん?と呼ばれるのが好きなんですよ」と店主の林さん。〝ごはん?という言葉に、人は誰しも懐かしく温かい家庭のにおいを感じるもの。「いらっしゃいませ」と迎えられるより「ただいま」と声を掛けたい、素の自分に戻る時間がここにはあります。海外旅行や入院の前後に、必ず立ち寄る常連さんがいると聞いて、至極納得。疲れた身体に染み入る安心感こそ、「やくみや」の料理の隠し味なのです。ちなみに、お客さんのリクエストで始めたという「夜定食」なら、焼き魚や煮物、刺身やサラダにご飯と味噌汁がついて1,500円。良心的な価格と優しい味わいに、リピートするおひとりさま続出中とか。昭和の色を残す四谷・荒木町の雑居ビルには、今日もぬくもりあふれる料理の数々が待っています。

写真上・中)谷中生姜の豚巻き焼き(2本)500円、スナップエンドウと茗荷と椎 茸の白和え 600円、いわしの有馬煮 500円。名物の土鍋ご飯の中でも人気の 鯛飯は2~3名分で提供され、味噌汁と漬け物付きで1,700円。余ったらおむ すびにしてお持ち帰り可能

店主の林佐和さん(右)と、ソムリエ、きき酒師、 焼酎アドバイザーの資格を持つサービスの石塚朝子さん(左)の二人三脚。石 塚さんは元々、店のお客さんだったそう。店では、料理のハーフサイズのリク エストや、余ったボトルワインの持ち帰りもOK。子連れのお客さんが座りやす い広めのシート席を設けるなど、女性らしい気配りがそこかしこに光ります。カ ウンターにはひとり客がずらりと並ぶことも多いとか

やくみや

やくみや

住所:
東京都新宿区荒木町1・2
なかばやしビル2F
TEL:
03・6318・3421
営業時間:
水~土18:00 ~24:00(23:00LO) 日17:00~ 23:00(22:00LO) 火・祝定休

Photo:吉永和志
Text:唐澤理恵


※こちらの記事は2014年5月20日発行『メトロミニッツ』No.139に掲載された情報です

更新: 2016年11月20日

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