精鋭の蔵元たちが選んだ

|SAKE INNOVATION[16]|
精鋭の蔵元たちが選んだ東京美酒の名店ガイド
NY仕込みのペアリングで酒の魅力が花開く
「赤星とくまがい」

先だって、編集部は「SAKE COMPETITION」の歴代受賞蔵の皆様にこんなお願いをしました。「東京で日本酒が美味しく飲める店を教えて下さい」と。で、これより、日本酒の精鋭たち(蔵元)による名店ガイドをお届けします!

※本企画では、全93名の蔵元の皆様にご協力いただきました(どうもありがとうございました)。各店のご紹介はそれぞれの方の推薦コメントとともに展開いたしますが、皆様のお名前のところにある写真(瓶)はあくまで各蔵のイメージであり、ご推薦いただいた店で取り扱いがあるものとは限りません。また、社名の隣のカッコ内はその蔵の代表銘柄です。

麻布十番/日本酒バー「赤星とくまがい」

たった二カ月で予約の取れない店に!NY仕込みのペアリングで酒の魅力が花開く

昨今、海外で日本酒が人気と聞くと、うれしい反面「もの珍しさからのブームでは?」と不安になることも。が、しかし、この店のオーナー・赤星慶太さんは、「むしろアメリカ人の方が、日本酒の合わせ方を知っている」と話します。16年に渡りNYで地酒のインポーター、サケソムリエとして活躍した赤星さん。「NYはアウェイな分、日本のように銘柄で『あれちょうだい』と頼むお客さんは少なく、いかに料理と合うか、おいしいかが求められるんです」。自分は辛口の日本酒が好きだと思っていても、料理と合わせたら、甘口の方がおいしいこともある。それこそがペアリングの楽しさ、日本酒のおもしろさなのだと赤星さん。長年NYでタッグを組んでいたシェフの熊谷道弘さんと一緒に、母国・日本で勝負したいと凱旋帰国し、店をオープンさせたのは今年7月のこと。オリーブやドライトマト、はたまたフルーツといった意外性のある食材を、絶妙な塩梅で和食に取り入れる熊谷さんの腕にほれ込んだ赤星さんだからこそ、ここで楽しんでほしいのは、日本酒ありきではなく、料理ありきのマリアージュ。実は小誌先月号の「10things」ページで紹介するや否や、毎日満員御礼状態が続いているとか。それだけ、ふたりのコンビネーションが、新鮮な驚きをもって歓迎されているとお見受けします。日本人こそ知りたい、日本酒ならではのペアリング。ここではまず銘柄でなく、赤星さんのおすすめを聞くのが、それを知る近道と言えそうです。

TEL03・6459・4589
住所:東京都港区麻布十番3・3・9 COMS AZABUJYUBAN 7F
営業時間:18:00~翌4:00(LO翌3:00) 日定休

右)「ボタン海老のタルタル 梅風味のビネグレットソース」1,980円は、爽快感のある「雅山流」と好相性 左)季節感たっぷりの盛り付けも楽しい「エゾ鹿のグリル キノコと栗のソース」3,500円。日本酒はグラス750円~。飲み比べコース5種3,500円もおすすめだ

左)冷蔵庫には、200種ほどの日本酒が並ぶ 右)予約帳はしばらく先まで真っ黒に!「日本酒のよさを飲み手に伝えるのは、飲食店の役目。酒を置く店のレベルが問われる時代が来ましたね」と赤星さん

このお店を推薦する蔵元

滋賀県 川島酒造[松の花]/川島達郎さん

「ワインソムリエ、利き酒師の免許を持ち、NYで地酒プロモーションの実績を積んだ赤星さんと、同じくNYで和食料理の腕を磨いた熊谷さんが、ともに東京に戻って開いたコラボ日本酒バー」

山形県 新藤酒造店[雅山流]/新藤雅信さん

「オープン間もないが、NYというアウェイな海外市場でさまざまな工夫を凝らし確立された知識と経験、確かな技術が生きる店。料理と日本酒のマッチングが素晴らしい」

岡山県 丸本酒造[竹林]/鈴木文子さん

「日本酒に造詣が深い店主が繰りなす、独創性のある世界感が楽しめるお店。得意先の酒販店と訪問した際、お酒のための料理がひとつずつきちんと組み立てられていて、個人的に再訪したいと思っています」

Text:唐澤理恵、辺土名 悟(グリンゴ)
Photo:奥山智明、今井広一、依田佳子、柳大輔

※こちらの記事は2015年10月20日発行『メトロミニッツ』No.155に掲載された情報です。

更新: 2017年1月25日

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