|和食とワイン[21]|
ワインを持って出かけよう !「和食 」ハントのすすめ
釣りでワイン!屋台でワイン!

ワインに合う和食がもっとあるはず。例えば海に、山に、さらには公園にも!?そこで編集部ではワインや料理に腕利きの和食ハンターたちに捜索を依頼。自ら獲物を仕留め、その場でいただくハンターの醍醐味を味わうべく、ワインを携え外へ繰り出します!

【釣りdeワイン】釣った魚をその場でいただく、天ぷら船にB・Y・O

都内では珍しい、釣った魚をその場で天ぷらにしてくれる釣り船があると聞いて向うは羽田港。ワインの持ち込み(Bring Your Own=B・Y・O)も可能というから、どんなワインが良いのか悩みます。「白身魚が持つ繊細さや微妙な味わいを凝縮して閉じ込める天ぷらは酒質の強いワインだと負けてしまう。色合いで合わせるなら白か泡、中でも上品でお高くとまってない白い貴婦人・リースリングがうまく付き合ってくれます」というハンター・山本昭彦さんの言葉に従い、携えたワインは2本(左ページ)。今日狙うアジとカサゴに合わせてセレクトです。7時半に乗り込んだ伝寿丸は1時間半ほどかけて釣り場に到着。初心者ながらも、なんとか釣れるもので、昼の休憩時間、とれたて、揚げたての天ぷらにありつけました。「食べるときは、ダシでなく塩で。ワインの持つミネラル感と相乗します」と山本さん。自分で釣ったというスパイスも効いて、ワインとともに美味しくいただきました。

今、釣れる魚

3月後半から4月にかけてはメバル、カサゴ、アジ。初心者でも船長の榎本健司さんやスタッフの方がコツを教えてくれるので意外と大漁になることも。実際のところ取材当日も、釣りビギナーの方もばんばん釣り上げていました。

釣り船「伝寿丸」

天ぷら船は貸切のみ利用可能で1名10,000円10名~(平日は6名~)。釣れなかった時のために予め天ぷらのタネや食事を用意していますが、釣った魚ももちろんその場で天ぷらにしてくれます。

電話:0337445266
住所:東京都大田区羽田6255

釣り船「伝寿丸」の「和」と「ワ」

脂を凝縮する天ぷらには柑橘系の香りを
柚子やレモンを思わせる香りのロッキーガリーは、脂の乗ったアジの複雑な風味を引き立てます。また、メバルにはマルドンを。青草やライムの香りを持ち、天ぷらにレモンをかける感覚でいただけます

|WINE|ドメーヌ・マルドン カンシー
産地:フランス/ロワール
品種:ソーヴィニヨン・ブラン
【問】ラック・コーポレーション 03・3586・7501

|WINE|フランクランド・エステート ロッキーガリー・リースリング
産地:オーストラリア/ フランクランド・リヴァー
品種:リースリング
【問】ヴィレッジ・セラーズ  0766・72・8680

【屋台deワイン】屋台巡りを楽しむならば 爽やかな飲み口のワインを持って

お花見をはじめ、イベントごとが増えてくるこのシーズン。食する機会が多い屋台料理の中にも和食メニューがちらほらあります。「そこに持っていくワインは、白かロゼですね。屋台は味が濃いものが多いので、軽やかな飲み口のほうが飽きずに食べ歩きを楽しめます」と山本さん。「またお好み焼きならピザ、串焼きならシシカバブ…、と似たような西洋料理を思い浮かべ、その国のワインを合わせるというのもはずれがない考え方ですね」。造り手の食生活がワイン造りに反映されるということなのでしょう。そんな基準をもとに、定番の屋台料理と合わせたワインはこちらです!

山本昭彦さん

ワイン・ジャーナリスト 山本昭彦さん

ハンター紹介
『ヴィノテーク』『ワイン王国』などワインの専門誌で食とワインに関する記事を執筆している。著書に普段の食卓に並ぶおかずに合うワインを紹介した『おうち飲みワイン100本勝負』(朝日新書)。

Text:山本昭彦/メトロミニッツ編集部
Photo:花村謙太郎
Illustration:西田真魚

※こちらの記事は2014年3月20日発行『メトロミニッツ』No.137に掲載された情報です。

更新: 2017年1月10日

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