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ム・ソーヤのペンキ塗り:“震災後”のコミュニティデザイン studio-L 山崎亮さん

これからの未来を考える
PAINTING OF TOM SAWYER

 被災地のまちづくりに「人のつながり」の力を。
“震災後”のコミュニティデザイン

「できますゼッケン」 studio-Lと博報堂が協働して進めたソーシャルデザインプロジェクト「震災+design」(2008年~)から生まれたツール。ボランティアのスキルを記したカラフルなゼッケンは、東日本大震災の復興活動で活用された。

 

東日本大震災後にクローズアップされ、よく耳にするようになった「コミュニティデザイン」という言葉。地域コミュニティが崩壊してしまった被災地において、「いかに『人のつながり』を取り戻していくか」という問題は、まちづくりの最優先課題とも言われています。この視点をいち早く提唱し、行動を起こして いる山崎亮さんに、これからのコミュニティデザインについて、話をお聞きました。

 

studio-L  代表 山崎亮さん
1973年愛知県生まれ。大阪府立大学大学院地域生態工学専攻修了後、SEN環境計画室勤務を経て、2005年にstudio-Lを設立。地域の課題を地域に住む人たちが解決するためのコミュニティデザインに携わる。単著書に『コミュニティデザイン』(学芸出版社)、共著書に『震災のためにデザインは何が可能か』(NTT出版)『地域を変えるデザイン』(英治出版)など

 

「コミュニティデザイナー」として、地域コミュニティにおける課題解決を手がける山崎亮さん。「デザイナー」というと、何か形あるものを生み出す仕事をイメージしますが、山崎さんの領域は、「もの」ではなく、「人のつながり」のデザイン。地域の自治会やNPO、サークルなどあらゆるコミュニティを対象に、住民とともに課題を見いだし、住民が主役となって解決するための手助けをしています。

 例えば、鹿児島市で大手百貨店撤退後にオープンした商業施設「マルヤガーデンズ」には、店舗群と混じって地域コミュニティの活動場所を設置。人と物、地域が一体となり、相互にメリットが生まれる関係性を生み出しました。島根県隠岐諸島の海士町では、町の「総合振興計画」を住民参加によって作り、実現するための仕組みを構築。計画策定には10代から70代まで総勢60名の住民が参加し、現在は住民チームによる複数のプロジェクトが、計画実現に向けた活動を続けています。

 
マルヤガーデンズ・プロジェクト(鹿児島県鹿児島市)
中心市街地としての活気が失われてきた天文館地区に、2010年春にオープンした商業施設「マルヤガーデンズ」。各フロアに「ガーデン」と呼ばれるオープンスペースを設置し、地域のコミュニティが活動できる場所を提供している。

 

>>> ポスト3・11の東日本にコミュニティデザインの力を

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