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集:WorldShift vol.07 現在、私たちが暮らしている「70億人の世界」って一体?

 
©UN Photo/KY Chung

 

2011年10月31日、世界はもう一歩シフトした!?
現在、私たちが暮らしている「70億人の世界」って一体?

今、世界は数々の問題を抱えていますが、中でもひとつだけ注目をしてみるなら、この10月31日に到達した「70億人という世界」。
その数はどんなことを指し、どんな問題が起こっているのでしょうか。また、私たちは何を感じ、何に取り組んで行ったら良いのか。
国連人口基金東京事務所・佐崎淳子所長にお聞きしました。インタビューアーは、Think the Earth理事の上田壮一さんです。

  

          

 一般社団法人                                  国連人口基金
 Think the Earth                                東京事務所長
 理事/プロデューサー  
                     佐崎順子さん
 上田壮一さん (インタビュアー)                    

 
―70億人という数字自体も驚くべき数字ですが、僕は1965年生まれで、ちょうど35億人ぐらいだった時に生まれて、自分の人生で約2倍になりました。

「そういう観点で観ていただけるとは、嬉しいです。『70億人』という数字が抱える人口問題は、増加速度が急激であるという『人口爆発』ではありません。食糧問題などから考えると、100億人までは地球は大丈夫だろうと言われていますし。

 人口は、男女別に左右に振り分け、年齢の低い順に下から重ねていくと、ピラミッド形になることから、『人口ピラミッド』と呼ばれていますが、実は出生率は1960〜70年代にすでに下がっています。それでも、ピラミッド形の下層が子供を産み続けることから人口が今も増え続けているというのが現実で、増加ペースはすでに緩やかなラインを描いているのです」

 

―国連人口基金では、人口問題における「7つの課題」(下記)がありますが、この7つのうち、佐崎さんが注目してほしいものは何でしょうか?

 

「一番ベースとなるのは『貧困の不平等』で、その具体的な問題として『女性と少女』『若者』『リプロダクティブ・ヘルス(性と生殖に関する健康)』でしょうか。『人口』というと、数のイメージがありますが、1994年の『カイロ会議』では、人口政策の話の焦点が、それまでの国レベル(マクロ)から個人レベル(ミクロ)へ、特に女性に大きくシフトしています。女性が社会的、経済的に自立できないと、貧困のスパイラルが断ち切れないためです。例えば日本なら、子供を欲しいタイミングや人数を女性がある程度、選べますし、欲しくない時は避妊用具も使えますよね。でも、貧しい国には、避妊具が使えない、どこに行けばあるのかわからない、教育を受けていないために避妊すら知らないなど、自分で出産を決められない人がたくさんいるんです。

だから、産み続けてしまう。でも、女性に教育があって、収入があれば、やがて気付きます。また、貧困下での妊娠や出産が原因で命を落とす女性たちを減らすこともでき、母親への教育が乳幼児の死亡率を下げることにつながるという考えからも、女性への投資は必要です」

 

 

>次ページへつづく

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