日々をより豊かに暮らすためのヒント集
|料理家のご馳走モノ|渡辺麻紀さん

「馳走」とは、昔、大事な客人をもてなすために馬を走らせ、奔走し、様々な食材を調達してきたことに由来する言葉。江戸時代後半には、もてなされたことへの感謝を込めて、「御馳走様」が食後の挨拶として使われるようになったと言われています。そして、「ご馳走」と言えば「もてなし」や「豪華な食事」という意味になるわけですが…、しかしながら思うのです。モノやコトに溢れた時代に暮らす私たちのご馳走とは、“もてなし”や“豪華”に限らないのではないでしょうか。例えば、誠実に育てられた野菜、大好きな母の手料理、大切な人とテーブルを囲む時間なども、“日々のご馳走”と呼ぶことができたり。普段の食事が自分にとって“ご馳走”である、そんな風に言える暮らしに憧れて、私たちは料理家の皆さまに会いに行くことにしました。なぜならきっと料理家とは、“日々の食事”を“日々のご馳走”に成長させるアイデアを提案してくれる存在。だから様々な料理家さんにお会いして、まずは料理をする上で大切にしているモノ=食材・食品・道具など(名付けて「ご馳走モノ」)を教えていただきながら、料理のこと、暮らしのこと、話を聞いてみたいと思います。料理家たちの言葉をヒントに、皆さんも、自分にとっての日々のご馳走のこと、ぜひ考えてみてください。

料理は五感が大切。スパイスやハーブにタブーはない。

いつもの料理をふっと別世界に連れて行ってくれる。それがスパイスやハーブの魅力だと、軽快なトークで教えてくれる渡辺さん。

「私がスパイスやハーブを好きになったのは、フランスとイタリアへ留学していた時です。イタリアでは料理学校の周囲に自生していたハーブを摘んで料理に使うことも多く、身近な存在でした。

羊肉にはローズマリーが合うな、でも冬になると八角やクローブも合うな、なんて料理と組み合わせ方を変えながら自分の感性で試しました。サラダを仕上げる時、肉や魚を焼く時、煮込みの時、ごはんに混ぜてみることもあります。そうやって培った経験から、スパイスとハーブの虜になりました」フランス料理とイタリア料理、両方の面白さが渡辺さんの料理に影響を与えたと言います。

「フレンチって、フォンやソースの丁寧な作り方からもわかるように、哲学が詰まっているんです。芸術性が高く美しいので心を奪われました。フランス料理のルーツはイタリアにあると言われているので、身構えてイタリアへ行くと…、驚きました。

イタリアのシェフから教わる料理は決まったレシピがなく、う?んこれくらいかな?とその時々で変える。初めは雑な印象を覚えましたが、新鮮な食材を豪快に使った料理の味はすごく美味しい。イタリアにいる間に7kgも太ってしまいました」そんな渡辺さんが料理をする上で大事な相棒はデロンギのコンベクションオーブン。

「昔からデザインと使いやすさからデロンギの商品は好きで、20年ほど使い続けています。コンパクトで思ったより場所を取らないし、温度や時間、上火だけを使うなど、ダイヤル式で自分で調整ができるので、扱いやすいです」。チキン料理も焼き菓子も、扉を開けた時の焼き上がりが毎回すごく楽しみだそうです。

0 1 . カルディコーヒーファームの「デュカ」

中東では何世紀も前から食べられていたミックススパイス。ローストしたナッツ、ごま、クミン、塩など、様々なスパイス をブレンドして挽いて作られる。現地ではオリーブオイルをかけ、パンにのせて食べるそうですが、ローストした野菜や 魚介、肉にからめても美味、とスパイシーな味がやみつきだと渡辺さん。「カルディコーヒーファーム」各店で販売

【問】カルディコーヒーファームお客様相談室

電話:0120・415・023
http://www.kaldi.co.jp/

料理によく使うブラックペッパーは、海外でまとめ買いしています。潰してすぐに料理に使うことで風味がよく出るので、スパイスクラッシャーを使っています。ミルを使うよりも粗さの加減を自分で調整できるのでおすすめです。

0 2 .デロンギのコンベクションオーブン

コンパクトサイズでおしゃれなデザインがキッチンになじみます。温度と時間をダイヤル操作するだけなので、操作が簡単。直径30cmのピザも丸ごと焼くことができます。渡辺さんはデロンギのファンで20年前からモデルチェンジしながら愛用していると言います。
【問】デロンギ・ジャパン
電話:0120・ 804・280 
http://kitchen.delonghi.co.jp/products/convectionoven/

渡辺麻紀

料理家 渡辺麻紀

フランス料理研究家・上野万梨子氏のアシスタントを務めた後、ル・コルドン・ブルー東京校に5年間勤務。フランス、イタリアへ留学後、テレビ番組などのフードコーディネーターを経て、料理家の道へ。特に、スパイス・ハーブを使った料理・菓子が得意。著書に『QUICHES キッシュ』『ごちそうマリネ』『型なしタルト』などがある

contributing Editor&Text バブーン(矢作美和、古里文香、茂木理佳、川上萌、井上真子人)
Photo:小林修銀

※こちらの記事は2016年4月20日発行『メトロミニッツ』No.162掲載された情報です。

更新: 2016年10月31日

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